かこっとんふぁーむプロジェクト 加古川綿花栽培プロジェクト【もちはだ】
  取り組みの内容 かこっとんふぁーむプロジェクト         取り組みの内容 かこっとんふぁーむプロジェクト   取り組みの内容 かこっとんふぁーむプロジェクト   取り組みの内容 かこっとんふぁーむプロジェクト  

2015年度 かこっとんの目標

 2015年度かこっとんふぁーむプロジェクト 現在の様子。      
   2016年2月21日(日)
本日最終の摘み取りです。
さて200本の綿の木から何キロ収穫出来るでしょうかp(^_^)q


かこっとんファームプロジェクト


2014年度 かこっとんの目標

 かこっとんふぁーむプロジェクト 現在の様子。      
   3月24日(火)
加古川市役所にて、パーフェクトメイドインジャパンの靴下、シリアルナンバー1番の記念の額を贈呈させていただきました。

25日から県内5ヶ所での販売がスタートします。。。
加古川ではカピル一階、東側路面店「キップス」で販売します!パーフェクトメイドイン加古川です!


かこっとんファームプロジェクト


2013年度 かこっとんの目標

 2013年度かこっとんふぁーむプロジェクト 現在の様子。      
   9月11日(木)
昨年五月に子供たちと約束した、「みんなで作った綿で世界に一足しかない靴下を作ってプレゼントしますよ!」が、やっと実現することが出来ました〜!!
 
 
10日午後、加古川市役所市長室に、小学生、父兄、先生方、綿作りに関係いただいた吉田様ご夫婦と靴下組合神木理事長とともに、岡田市長を訪問し、報告させていただきました!
この靴下の作成には兵庫県靴下工業組合理事の10社(叶_木さん・キンキ産業鰍ウん・潟Zイコーさん・田中繊維鰍ウん・千代田繊維工業鰍ウん・トモエ繊維鰍ウん・日本編物鰍ウん・兜コ庫センイソックスさん・潟~ヤシタさん・兜ト田さん)に協力いただき、弊社も参加させていただき、実現することが出来ました!
他にも、種と綿を分離する機械を貸していただいた会社様やその繰り綿を糸にして下さったオーミケンシ様、綿を植える為の田を用意頂いた志方東営農組合の皆様!
ここまでの道のりには本当にたくさんの方々の善意と協力があったからこその実現出来たことと思います。 今後もパーフェクト・メイド・インかこがわ靴下の生産販売に向けて関係各位のご協力のもと実現して行きたいと思っています。

かこっとんファームプロジェクト


 新着情報 加古川くつ下、くつ下くん
加古川靴下のキャラクター
「くつ下くん」。
加古川の靴下をPRしていこう!と兵庫県靴下工業組合が作成した愛嬌のあるカラフル靴下。海外へのお土産にも♪
かこがわ工房 地場産くつ下ショップ
加古川駅前 地場産業、靴下を展示・販売するアンテナショップ「かこがわ工房」
  • 11/14更新 綿の摘みとり体験 日時:2014年11月29日(土)10時〜15時 場所:志方町細工所営農組合倉庫 一般の方にご参加いただけます。
  • 10/18更新 明日19日10:00から志方東小学校にて第一回の摘み取り体験が開催されます。
  • 9/11更新 10日午後 加古川市役所市長室にて、子ども達の名前入りくつ下贈呈式を行いました。

  •   
      取り組みの内容    
         かこっとんふぁーむプロジェクトの目標。

    加古川の休耕田を活用して綿花の無農薬栽培を行い、収穫した綿から糸を紡いで、地場産業である靴下に加工し、MADE IN Hyougo JAPAN靴下ブランド Country®の製品として全国そして世界に向けて発信していく。

    取り組みのきっかけ。

     ここ加古川の地は江戸時代から日本でも有名な綿花(播州木綿)を栽培していた事実。
     ちょうど綿の国際相場が高騰していた時期であったこと。(2010年)
     オーガニックコットンがだんだんと認知され、通常の綿価格の数倍でも販売消費されだしたこと。
     加古川を中心とした靴下製造業者へ加古川産の綿糸を供給することで、大きな特徴と付加価値がついたMade in Hyougo JAPAN靴下を作ることができる。



    調べてみてわかったこと。

     ワシオ株式会社がある東志方地域は12町村がありそのそれぞれが「営農組合」を設立し、その取りまとめとして「志方東営農組合」があり、全国的に見ても農業が盛んな地域であるということ。
     米作が出来る栽培面積は200町歩(200ヘクタール=約60万坪)あり、ここ数年の米作は80町歩前後とのこと。すなわち残りの120町歩は麦作が中心での転作栽培を行なっている。
     麦の転作を行うより、綿花栽培を行うほうが、農業従事者の収益を増やせる見込みがある。

    日本における綿花栽培の現状とワシオが目指す「かこっとんふぁーむ」の取り組み。

     現状
    綿花栽培は既に日本国内でも、全国各地で行われ、そして販売もされているが、農業従事者(営農組合)が生産している綿(コットン)はなく、その仕組みもない。

     ワシオが目指す「かこっとんふぁーむ」の取り組み。
    @加古川(地域)の農業として成り立つことを目指す。
    A出来た綿(コットン)を兵庫県靴下工業組合が買い取り、紡績し糸にして、地場産業である靴下等にして販売する。(その際、組合員のみ綿糸を購入できる仕組みを考える。)
    Bこの取り組みを地元の方々と一緒になり、6次産業化出来るよう産官学農で取り組んでいく。

    収穫後の検証。 (1)綿花からの靴下製造

    転作栽培を行なっている田んぼ(120町歩=120ヘクタール=約36万坪)に綿花栽培が実現すれば、1反(300坪)の収穫量が100kgだとすると、120トンもの生産が可能だと考えられる。
    綿120トンを靴下にすると、1足30gの綿を使用するとして、約400万足を生産できることになる。



    収穫後の検証。 (2)綿実からの製油

    綿花栽培では、綿の量と同じだけ種を収穫することができ、綿実油を作ることができる。
    大阪にある綿実油を作る国内唯一の製油会社では、最低10トンの種から作油をうけおっており、実現できれば、Made in JAPANの綿実油となる。また、搾りかすはリサイクル肥料として畑にかえり活用される。

    解決していかなくてはならない問題点。

     綿花栽培は現在農業の転作補助対象の品目に入っていない。
     栽培に対して詳しい知識がない。
     機械等の設備が何もない。(借金が先行するようであれば実現不可能)

    2013年度の綿花栽培状況。 
             
     場所 志方東小学校 志方町高畑田んぼ ワシオ会社 自宅
      北側 校内プランター    玄関前側道 社内鉢植え   
     広さ 約200坪   約200坪      
     本数 約200本 200本以上 約1000本 約20本 約10本 約20本
     品種 アップランド種 アップランド種 アップランド種 ピマ種 茶綿 ピマ種
     綿の種類 長綿 長綿 長綿 超長綿   超長綿
     

    ※和綿は、種はあるが隣同士(一緒に)植えると花粉の交配時混ざってしまう為、本年度は栽培せず。
    ※超長綿 (例) Extra Long Staple のSUPIMA COTTON



    2013年度の綿花栽培目標。

     アップランド種を100kg収穫すること。



    2013年度 現在動いていること。

     現在の日本の綿紡績各社では、ジンニング(綿と種を分けること)は出来ないとのこと。ジンニング作業については、東北コットンプロジェクト発起人の越智会長の仕入子会社タビオ奈良(平井社長)に相談をかけて、協力をお願いできるかもしれない。

       3月21日 タビオ奈良さんで機械をお借りしてジンニング完了!!

    右上の写真の箇所に、種のついたままの綿の実を入れると、わずかな隙間部分に綿の端が送り込まれて、上下に振動しながら種などの異物がふるい落とされ、振り分けられた種は、櫛状になっている下面から落ちていきます。
    送り込まれた綿の実はというと、
    下の写真のように、ローラーに薄く引き伸ばされてレース状に広がって出てきます。

    ジンニングマシーンは全自動ではなくて、
    朝から夜まで綿の実を120kg、マシンの前に立って手でちぎりながら、2名で延々と投入し続け、最後の1時間あまりは、つきっきりで手伝ってくださったおかげさまで、日が暮れた頃になんとか予定量を終了することができました。



      東北コットンプロジェクトもう一人の発起人である大正紡績近藤取締役へは、加古川市役所地域振興部より無料で講師(指導者)を4回呼べる申請書を作成してもらっている。実現すれば近藤氏に講演して頂くことで「2050年には繊維になる化石燃料が大幅に少なくなる」という事実から、いかに綿花栽培が必要であるかの旨をうまく話してもらえる。そして、ジンニングの相談もできる。
     農林水産省の6次産業創出総合対策予算に申請できるよう、加古川市役所地域振興部と相談中。通れば1000万円の予算が使えるので、機械化に向けた設備をそろえることが可能になる、他にもあらゆる公的資金を申請することで設備投資に回せるよう動く。


      代表者から皆様へ。    
         この取り組みには膨大な時間と大勢の方々の理解と協力が必要です、そして問題も山積しています。

    大きな時間軸で考えると、少しづつ始めて行く事で少しづつですが、解決できていくことも沢山あるように思います。 そんな思いをいろんな人に相談してきました。

    市役所の地域振興部とはこの取り組み自体を一緒に考えて頂ける事となり、教育委員会にも打診して頂き地元小学校の課外授業として200坪での綿花栽培が2013年5月からスタートしました。子ども達には世界で自分だけの靴下を作ってプレゼントしたいと思っています。

    すぐにはオーガニックコットン(3年以上農薬を使用しない)はできませんが、産官学+JAが一体となり、お米も無農薬米になることで大いに付加価値も上がり世界に向けて輸出も可能であると思います。

    そしていつか、日本初の日本産オーガニックコットンの実現に向けて、進んでいきたいと考えています。
    (2013年6月20日)
     



      新聞・TVで紹介されました。    
        
    2014年9月11日 神戸新聞  



    加古川市立西神吉小と志方東小の両校の児童が栽培した木綿で編んだ靴下が完成し、児童らが10日、市役所を訪れ、岡田康裕市長らに報告を兼ねてプレゼントした。地場産業を学ぶ授業の一環で、県靴下工業組合(高砂市)が製造に協力。児童らは「早く履いてみたい」と笑顔を見せていた。…

    …両校では昨年度、3年生78人が木綿の栽培や収穫を体験。綿は紡績され、同組合に加盟するメーカー10社が協力し、児童の名前を入れた靴下を1人2足ずつ完成させた。…
    (記事抜粋
    2014年3月1日 神戸新聞  
    2014年3月1日神戸新聞で紹介されました。【かこっとん】


    …計画では、同営農組合(志方東営農組合)が休耕田30アールに木綿を低農薬で栽培し、12月ごろに収穫。靴下メーカーや市民、大学生らが共同で靴下や肌着など新商品をつくってブランド化を目指す。
    黒字化が見込めれば農地を拡大し、収穫祭なども企画する。
    加古川市も事業化を見込み、2014年度当初予算案に1500万円を計上。東日本大震災で塩害を受けた農地を綿作で回復させる「東北コットンプロジェクト」の発起人や、神戸大経済学部の藤岡秀英教授(産業・社会政策)らがアドバイザーに就いている。4月にも実行委員会を発足させる。…(記事抜粋
    2013年10月8日 繊研新聞  



    繊研新聞さんが「かこっとんふぁーむプロジェクト」の取り組みや兵庫産地の靴下事情についての様子をなんと第一面に掲載くださいました!

    国内靴下生産量は、 ここ20年間下がり続け、兵庫は77.7%減となってしまいました。
    がしかし、日本全体での国産比率はまだ15%以上あります。 なのでまだまだ残された高い技術と伝統の灯は消えません、より付加価値を付け、輸入商品との差別化出来た商品なら国内はおろか世界へと自信を持って発信していけると確信しています!
    綿花栽培はその発信のうちの一つの手段だと考えています。
    今回こうして繊維業界最大の機関紙に取り上げていただけるということは、とても有意義で有難いです!
    (代表者)
    2013年5月17日 NHK 
    ニュースKOBE発『ふるさとキャラバン」
    志方東小学校三年生の子ども達と。
    加古川の地場産業くつ下が紹介され、志方東小学校3年生に綿花栽培の歴史や靴下についての説明後一緒に綿の種まきを行う様子が紹介されました。
    2013年4月6日 朝日新聞


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    2012年8月16日 神戸新聞



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      豆知識  + 加古川で綿花栽培が盛んになったきっかけ。    
    清流加古川をはさんで広がる播州平野。江戸時代は、全国屈指の綿の産地でした。
    江戸末期には、多くの藩が負債を抱えていたのと同様、姫路藩も収入の四倍強に及ぶ73万両もの累積債務を抱えており、日常生活に支障を来すほどの困窮ぶりだったといいます。
    この債務に悩んだ藩主忠以(ただざね)は、藩政改革に、河合道臣を家老として登用しました。
    河合道臣は、加古川流域で早くから栽培されていた綿花を素材とした姫路木綿が、極めて良質であることに目を付けていました。
    布を織る技術に優れ、薄地で柔らか、しかも白さが目立って特筆に値するものでしたが、問題は流通にありました。
    大坂の問屋が介在することで、仕入れ時の買い叩きや、かなりの中間利益が吸い取られていることを知った彼は、大坂市場に見切りをつけて、藩が独占して江戸直送。江戸表で売り捌く専売権獲得を思いつきました。
    これは先例が無かったため事前に入念な市場調査をし、幕府役人や江戸の問屋と折衝を重ねた上、文政6年(1823年)から江戸での木綿専売に成功します。
    色が白く薄地で柔らかい姫路木綿は「姫玉」「玉川晒」として、江戸で好評を博しました。
    また、木綿と同様に塩・皮革・竜山石・鉄製品なども専売としました。これによって藩は莫大な利益を得、道臣は27年かけて藩の負債完済を成し遂げました。(※参考 河合道臣 - Wikipedia)