ワシオ株式会社
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株式会社アイリス様 お取引事例
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	ワシオ　鷲尾：		本日は大変忙しい中、時間を割いていただき、誠に有り難うございます。　 　　　　　今週は、お互いに中国出張中なので、上海暖恋紡織品有限公司の会議室にて、色々お話を伺います。 では早速、1993年にもちはだ肌着200枚をハンドキャリーで中国に持ち込み、中国人スタッフにこのもちはだを中国で販売する事を説明した時は、中国人スタッフ全員が「中国でこんなに高い価格のアクリル肌着なんて、絶対に売れない」と、反対しましたね。
	アイリス 　佐々木社長：		そうです。当時は中国の肌着と言えば、綿とかウールの天然繊維が中心で、アクリルの肌着なんて本当に考えられなかったと思います。 冬の防寒肌着としても、当時は重ね着が主流でした。 でも、もちはだ起毛の暖かさ・肌触りを一度でも経験したら、絶対リピーターになると確信していました。

	ワシオ　鷲尾：		94年が、3000枚。95年が､10000枚。96年が、20000枚。97年上海松江区に上海アイリスの分工場として、工場を立ち上げたこの年には115000枚中国で販売しています。98年は、140000枚と販売店舗も徐々に増え、販売価格も、「どこでも同じ」「値引きは一切なし」の『暖恋ブランド』として基盤が出来たのは、この頃ですね。
	アイリス 　佐々木社長：		99年8月に日本の�潟Aイリスとワシオ�鰍ﾌ50％づつの出資で上海暖恋紡織品有限公司を設立しました。上海アイリスの分工場を、そのまま、上海暖恋紡織品有限公司にできたのも、優秀なスタッフがいたおかげです。この年には、157000枚の販売になっています。

	ワシオ　鷲尾：		上海暖恋紡織品有限公司設立は、あくまでも、中国国内販売向けの生産拠点として設立しましたが、2000年から生産キャパに余裕ができたので、日本向け輸出も少しづつ出来るようになり、中国販売171000枚、日本輸出75,000枚。2001年は中国販売159000枚、日本輸出126000枚の生産数になりました。
	アイリス 　佐々木社長：		上海暖恋紡織品有限公司設立当初から、鷲尾さんが総経理、私が董事長というスタイルで4期目ですが、総経理として、これからどのように上海暖恋紡織品有限公司を運営していきますか？

	ワシオ　鷲尾：		中国のことは、中国人2人の副総経理の顧さんと唐さんにほとんどまかせっきりなんですが(笑)．．．． 2000年は1億7800万円の売上に対して4560万円の利益、2001年も2億700万円の売上に対して4290万円の利益が出せ、日本の出資会社にも2年続けて配当金を送金出来たのですが、2002年は利益は出たものの配当が出来ませんでしたし、2003年も、配当まではむずかしいと考えます。 今年は、8月に利益の出ない部門のリストラを行ない、35名の退職者を出しました。中国も日本と同様に非常に厳しい局面にむかっており、販売量が増えないなりに、利益の出せる体制作りをしていきます。
	アイリス 　佐々木社長：		上海暖恋が生産して、上海アイリスが販売するというパターンで、製販をきっちり分担して、中国国内の販売を進めてきました。生産の厳しさも良く分かりますが、販売に対しても相当厳しくなって来ました。 例の百貨店で一大ブームになっている金券セールが最悪です。昨年はほとんど参加せずに対処出来ましたが、今年は執拗に参加を求められ、あまりにもかたくなに断ると、売り場が無くなってしまうかも知れません。参加すると、一気に掛け率が10％以上高くなり、利益が飛んでしまいます。

	ワシオ　鷲尾：		今年の販売店は全部で180店舗になり、これら全てを、上海アイリスが出店管理しているんですね？
	アイリス 　佐々木社長：		そうです。これらの店舗全てが、上海アイリスの雇った人員で販売されます。そうすることで、中国でありがちな、売掛金の回収ミスも全くありません。 もちはだは中国において、暖恋のブランドとして確立していますので、昨年から新商品の『エクス』、今年は、11月に日本・中国同時発売の鷲尾さんから紹介された、『起毛パンスト』『スパッツ』に非常に期待しています。中国で持つ販売網で、『中国で売る』と言う強みをいっそう強化していきます。

	ワシオ　鷲尾：		話すことは、まだまだ尽きませんが、この辺で切り上げたいと思います。 今後とも、中国ビジネスにおける師匠として、ご指導宜しくお願いいたします。 本日は､誠に有り難うございました。
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	<プロフィール>　　　佐々木充行（ささきみつゆき） 1944年(昭和19年)9月10日徳島県美馬郡美馬町生まれ四国.徳島の小さな縫製会社からスタートして、開放政策をとりはじめた中国にいち早く進出。 今や中国に１１の会社を経営する企業家である。 佐々木社長のこの成功の陰には、中国人との運命的な出会いがあった。『中国で信頼できる人物を見つけ、その人をパートナーとして育てていく』これが中国ビジネスの秘訣だと言い切る。