2019/08/30
毎年夏になるとやってくる日焼けの悩み。
自分も子供も真っ赤に日焼けし、その後黒くなってしまうのは、どうしたら防ぐことができるのでしょう?
日焼けは女性の大敵シミやシワの原因になるだけでなく、子供の敏感な皮膚にダメージを与えることがわかってきました。
この記事ではそんな日焼けを上手に防ぎケアするため、大人と子供の具体的な日焼け対策やアフターケアについてご紹介します。
あなたも記事を読み終える頃には、日焼けをしっかり防げるようになっているでしょう!
なぜ日焼けが起こるのか?それは太陽から放出される紫外線が関係しています。
日焼けには2つの種類があり、浴びる紫外線のタイプで異なります。
それでは、1つずつみてみましょう。
1つ目はサンタン。肌が黒くなる日焼けで、紫外線A波(UVA)によって起こります。
肌がサンタンになるのは紫外線から肌を守るために、黒いメラニン色素が作られるからです。
メラニンは紫外線を吸収し皮膚細胞の奥深くに紫外線が入り込まないようにする、いわばバリアの働きをしてくれます。
健康な肌であれば新陳代謝によってメラニンは角質となり定期的に排出され、問題はありません。
しかし肌の機能が低下したり加齢により新陳代謝が遅くなると、メラニン色素が沈着しシミになってしまいます。
この紫外線A波で気を付けたい点は、夏だけでなく一年中くもりの日にも降り注ぎ、窓ガラスを通して屋内にも入ってくるところ。
そのため年間を通して、室内でも日焼け対策が必要となってきます。
2つ目はサンバーン。皮膚がやけどをして赤くなる状態で、紫外線B波(UVB)によって起こります。
UVBはエネルギーが大変強く、夏のビーチでの日焼けのように肌に浴びると短時間で赤くなりヒリヒリしてきます。
紫外線B波は夏の間に沢山降り注ぎますが、A波のように真皮層まで入ってこない点が特徴です。
しかし、非常に強力なため、浴びすぎると表皮が大きくダメージを受け、やけどのように水疱ができたり皮膚がただれたりするので注意が必要です。
では日焼けの原因が2種類の紫外線によるものとわかったところで、次にこれらの紫外線を防ぐ日焼け止めについてご紹介します。
最初のポイントは、日焼け止めの効果の高さを生活の場面に合わせてどのように使い分けるかについてです。
日焼け止めのパッケージには紫外線A波を防ぐ<PA>、紫外線B波を防ぐ<SPF>という値が記されています。
最高はPA++++、SPF50+。では最も高い値の日焼け止めを毎日使えばいいのでは?と思いますが、実はそうではありません。
なぜなら、PAやSPFは値が高くなるほど肌への負担や刺激が大きくなり、最高値の製品を日常使いにすると肌荒れや乾燥の原因になるからです。
日本化粧品工業連合会は、買い物や散歩といった日常生活ならSPFは15~20、PAは+~++を推奨しています。
値が最も高い日焼け止めは、炎天下でのレジャー時に活用するのがいいでしょう。
2つ目のポイントは「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」のメリットとデメリットを知ることです。
紫外線を吸収して肌を守る紫外線吸収剤は肌への刺激が強く、発がん、炎症、アレルギーやホルモン異常を起こすリスクがあるとも言われています。
しかしメリットとして伸びがよく透明で、お化粧の下もに使いやすい点があげられます。
一方紫外線散乱剤は細かい粘土質の成分が紫外線を反射させて肌を守り、化学物質が使用されないノンケミカルタイプと呼ばれ比較的肌に優しいのが特徴です。
ただデメリットとして、べたつきがあったり白浮きしやすい点があげられます。
敏感肌なら紫外線散乱剤使用の日焼け止めで白浮きができるだけ少ないものを選ぶ、など商品購入の際には特徴を確認し、あなたに合った商品を選びましょう。
では次に効果的な日焼け止めの塗り方をご紹介します。
まずは、説明書に書かれた使用量を守りましょう。
量が足らないと、たとえSPF30でも実際には30以下になってしまい日焼けの効果が低下してしまいます。
そして乾燥した肌は刺激に敏感なので、まず顔をしっかり保湿し肌へのダメージを少なくすることが大切です。
適量を取ったら額、鼻、両頬、あごの5点に置きましょう。
そして中指と薬指を使い、額は中心からヘアライン、鼻は上から下、両頬、口の周り、あごからフェイスライン、目頭から目尻になじませるようにのばします。
小鼻や髪の生え際は塗りムラになりやすいので要チェック。シミができやすい頬骨は重ね塗りするのがポイントです。
その上からUV効果のあるパウダーファンデーションを塗ると、紫外線を弾く効果があるので試してみてください。
ただ日焼け止めは残念ながら一日中効果がもちません。2~3時間おきに塗りなおしましょう。
パウダータイプやスプレータイプなら、手軽に塗り直しができるのでおすすめです。
日焼け止めで外側から対策すると同時に、体の内面からも紫外線を防ぎましょう!
日焼けを防ぐのに効果的な食べ物は抗酸化作用が高い食べ物です。
抗酸化作用とは紫外線に含まれる活性酸素を抑え、肌への障害を防いでくれる働きのことです。
具体的には、ビタミンエース(ACE)と呼ばれる3種類のビタミン、そしてリコピンが含まれる食材をたっぷり取りましょう。
下記に効果と食べ物の例をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
抗酸化作用、皮膚や粘膜の保護
ニンジン、かぼちゃ、緑黄色野菜、鶏・豚レバーなど
メラニンの生成を抑制
イチゴ、ブロッコリー、赤ピーマン、小松菜など
抗酸化作用、肌の新陳代謝を促進
アボカド、イクラ、アーモンドなど
高い抗酸化作用
トマト、スイカ、パパイヤなど
しっかりと紫外線を防止するために、日焼け止め以外に対策グッズも使いましょう。
まずはUVアームカバー。特に自転車に乗るとき、車の運転時に重宝します。
夏が終わったら腕が真っ黒!という事態にならないよう日常的に活用したいアイテムです。
また紫外線はオフィス内にも入りこむので、クーラーの寒さ対策を兼ねてオフィスでの着用もおすすめです。
しっかりした日焼け止め効果を感じるためには、紫外線UVカット率や紫外線保護指数の値が高いものを選ぶのがコツです。
素材は日常で使うならオーガニックコットンやシルクなど柔らかい素材で動きやすいもの、スポーツ時なら伸縮性があり動いてもフィット感があるタイプがおすすめ。
また汗を素早く吸って乾燥させる吸汗速乾加工、キシリトールなどの冷感加工が施されていれば、暑い夏場も快適に過ごせるのでチェックしましょう。
夏の徒歩での外出にかかせない日傘は、紫外線をさえぎる効果をパーセントで表した紫外線遮蔽(しゃへい)率が高いものを選ぶのが秘訣です。
一般的に生地が厚く、濃い色の方が紫外線防止効果のアップになりますが、熱を吸収するのがデメリット。
紫外線遮蔽率が高ければ、涼しげな色や柄を選んでもよいでしょう。
またアスファルト舗装の道で気をつけたいのが、紫外線の照り返し。
傘の裏側の色が白やシルバーだと地面からの照り返しを浴びてしまうので、紫外線を吸収する黒がおすすめです。
紫外線は目にもダメージを与えるので、サングラスで紫外線をカットしましょう。
サングラスはレンズの色が濃いと紫外線を防止できそうに思いますが、実はUVカット加工がされていないと効果は全くありません。
選ぶ際はレンズの色ではなく以下の表示を確認しましょう。
紫外線透過率ー紫外線を通す率で、値が低いほど効果が高い。
紫外線カット率ー紫外線を防ぐ率で、値が高いほど効果が高い。
最近では眼鏡の上から簡単に装着できるサングラスも増えています。
おしゃれを演出する帽子ですが、日焼け対策にはUV加工がされた濃い色を選びましょう。
またツバがなかったり短いと、顔に紫外線を浴びる結果に。
ツバは7cm以上と広いものを選ぶのがポイント。顔に受けるUVの60%を防げる効果があります。
紫外線対策していても、ついうっかり焼けてしまうことがあります。
日焼けのアフターケアは、冷やす→保湿する→美白するの順番。早速具体的にみてみましょう。
紫外線を浴び日焼けした顔はいわば軽いやけど状態で、日光皮膚炎と呼ばれます。
まずは以下のようなもので、できるだけ早く冷やすことが大事。72時間以内に鎮静化させるのが重要なポイントです。
● ぬらしたタオル
● 氷
● 保冷剤
● 冷蔵庫で冷やしたシートマスク
氷や保冷剤を使うときは刺激が強くならないよう、タオルに包んで使いましょう。
冷やすのはその日だけでなく、赤みがなくなるまで数日間しっかり落ち着かせるのが大切です。
赤みが落ち着き、熱がなくなったら今度は保湿です。
肌は角質内部の水分が失われ脱水症状になっているので、保湿力に優れたセラミドなどの成分が配合された化粧水やジェル、ミストの基礎化粧品でケアしましょう。
肌が敏感になっているので、たたいたりパッティングせず、やさしくなじませるのがポイント。
肌が保湿されて柔らかくなってきたら、シミやシワ、たるみを防ぐために美白ケアを始めます。
美白とは肌を白くすることと考えがちですが、実際にはメラニンの生成を抑え、日焼けによるしみやそばかすを防ぐことを意味します。
美白製品は、高い効果が期待できる医薬部外品の製品を選ぶのがポイント。
サラッとした美容液タイプがおすすめです。たっぷりの量を毎日使うことが大切なので、続けられる価格のものを選びましょう。
また沢山ある美白化粧品は人によって合うあわないがあるので、1ヵ月続けて使用し、使い心地や効果をチェックしてあなたに合っているかを確認してください。
そして、次は、体の内側からも行う美白についてです。
有効な成分はアミノ酸の一種であるL-システイン。
L-システインはメラニンの生成を抑制するだけでなく、メラニン色素の色を黒から無色へ変える働きがあります。
また肌の新陳代謝を促し、メラニン色素が角質となって排出される効果も期待できるのです。
L-システインが配合の医薬品で、体の内側からも日焼け後の肌をいたわってあげましょう。
人が一生に浴びる紫外線の半分以上は18歳までに浴びる、という事実をご存じですか?
子供が沢山の紫外線を浴び続けると、将来皮膚がんや白内障を発症する可能性、免疫系の機能を低下させるリスクが高まるといわれています。
ここでは、皮膚が薄く敏感な子供を日焼けからしっかり守る方法をみていきましょう。
さて子供の日焼け対策で気になるのは、いつから始めればいい?という点ではないでしょうか?
その答えはずばり赤ちゃんの頃からです。
日焼け止めは生後3ヵ月から使用可能なので、ベビー用を使って紫外線から守りましょう。
ベビー用の日焼け止めには、SPFやPAの効果がしっかりとあり、紫外線吸収剤が入っていない低刺激のものが安心です。
使用する際は、いきなり顔や全身に塗らず、まず腕や太ももの内側など皮膚が柔らかいところに少量塗り、24時間置くパッチテストで様子をみてください。
● 外遊び
成長して公園で遊ぶようになったら、外に出る時間は10~14時を外すのが最善。
なぜならこの時間帯が1日の中で最も紫外線が強くなるからです。
特に4月~9月は強い紫外線が降り注ぐので注意しましょう。
また子供は身長が低く地面に近い分、照り返しによる紫外線のダメージを受けやすいため、日焼け止めを使って紫外線をしっかり防止してください。
子供の日焼け止めを選ぶポイントは、刺激が少ない無香料、無着色、日常生活ならPA++、SPF15~20程度の高さが適切です。
説明書に記載されている量を守って使い、2~3時間ごとに塗りなおすことが大切。
服はえり付きのUVカット加工された七分袖や長袖で、できるだけ体をおおうと万全です。
服の色は濃い色が紫外線を吸収して効果的ですが、温度が高くなるのがデメリットです。
お子さんが暑くなり過ぎないように白っぽい色で、紫外線カット効果の高い目の詰まった綿や、ポリエステルと綿の混合がいいでしょう。
また、帽子については、大人と同じようにツバが7㎝以上あるものがおすすめです。
プラスして後ろに日よけ垂れがついているタイプなら、首の後ろもしっかり紫外線カットできます。
● 自転車
自転車のチャイルドシートに乗せる場合は、UV加工が施されたチャイルドシート専用の日よけカバーが便利!
メッシュ素材なら、暑くなりにくく、前に乗せていても運転者の視界が妨げられません。
簡単に取り付けられる上に、子供が楽しんで自転車に乗ってくれるメリットもあります。
● プールや海
プールや海では水にぬれてもよいTシャツのような衣類、「ラッシュガード」の着用が紫外線防止に効果的です。
日焼け止めは刺激が通常のものより高いですが、水で流れ落ちないウォータープルーフを使うと効果が持続します。
また、日陰では紫外線が50%減ることがわかっています。休憩時は、パラソルやテントなどで日陰を作るなどして、日焼けを防ぎましょう。
最後に子供の日焼けのアフターケアについて、ポイントを3つご紹介します。
まずケアの手順ですが、もし日焼けが真っ赤なら炎症を起こしている状態です。
ヒリヒリした痛み、かゆみや湿疹、水ぶくれ、頭痛や吐き気がある場合はすぐに皮膚科や小児科を受診してください。
緊急を要しないようなら冷やしたぬれタオル、保冷剤や氷、凍らせたペットボトルをタオルに包んで30分以上冷やしましょう。
そして赤みが落ち着いたら、炎症を抑える収れん化粧水をたっぷり塗ります。
化粧水でも刺激が強そうなら、さらに刺激の少ないアロエ配合の軟膏クリームや馬油を薄く塗り、皮膚にベールを作って保湿効果を高めてください。
2つ目のポイントは、日焼け後のお風呂です。
ダメージを受けた皮膚を刺激しないよう湯船には入らず、人肌程度のぬるめのシャワーで水圧を低めにしてあげましょう。
体を洗う際もタオルは使わず、手で優しく洗うようにしてください。
また日焼けした後は服がこすれて痛い場合があるので、ゆったりした柔らかい素材の服を選ぶことも快適に過ごすコツです。
そして3つ目のポイントは新しい皮膚が再生されてきた時期。
子供は皮がむけてくるとかゆくてはがしてしまうことがあると思いますが、無理にむくのはまだらなシミができる原因になるので禁物です。
夏になると大人も子供もこんがり真っ黒に焼けるのが普通の時代もありましたが、今では長時間紫外線を浴びると皮膚や体に悪い影響を与えることが解明されています。
女性にとっては美容面においてもシミやシワ、たるみの原因にもなるため、しっかり日焼け対策をすることが常識になってきました。
また子供は強い紫外線を浴び続けると将来健康上のリスクが出る可能性があるため、肌を守ってあげる重要性が保育園や学校でも取り上げられています。
ぜひ大人も子供も健やかな肌を一年中そして一生キープできるよう、今回ご紹介した日焼け防止と日焼けのアフターケア方法をぜひ参考にしてください。
適切な紫外線・日焼け対策をして、夏を思いっきり楽しみましょう!!
[ライター:メイ]
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