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暖冬でも油断大敵!子どもの服装と防寒対策

2020/02/21

今年は、平年と比べて気温が高いことから、「暖冬」とも言われています。
しかし、2月に入り、朝晩だけでなく日中も厳しい寒さを感じる日も増えてきました。
寒さのピークとなる2月は、ウイルス性の風邪も流行り出す時期。
より防寒対策に力を入れて、カラダが冷えないよう健康的な毎日を送っていきたいものです。
とくに子どもの防寒対策は、大人よりも気を配る必要があります。
「寒い」という意思を伝えられない乳児~幼児期の子どもは、服装による体温調節を親がしっかり管理してあげることが大切です。
しかし、気温が低いからといって、厚着をさせすぎても体温が上昇してしまうこともあります。
そこで今回は、子どもの健康を維持するための、冬の服装選びや防寒対策についてご紹介します。
シチュエーションによってさまざまなアイテムを使い分けて、子どもの体温調節をしっかりと行ってあげましょう。

寒いからといって、ただ「厚着」をさせるのは良くない理由

大人の場合、気温が低い日は、肌着やコートを厚手のものにするなど、とにかく「厚着」をすることで対処できます。
しかし、子どもは大人と同じように、ただ厚着をして防寒対策すればよいというわけではありません。
子どもに厚着が適さないのは、次のような理由があります。

子どもの体温調節能力は、大人よりも未熟

子どもは体温調節機能が大人のように発達していないため、熱がこもりやすく失いやすいのです。
そのため、ただ厚着をさせてしまうと、熱が体内にこもってしまい、体温が上昇してしまう場合があります。
また、厚着をさせてしまうと、子ども自身が「寒い」「暑い」といった気温の変化を直接肌で感じとることができません。
体温調節機能は、こういった気温の変化の刺激を受けることで発達していくものです。
厚着をさせすぎないのは、子どもの体温調節能力を育てていくために必要なことなのです。

子どもは“汗っかき”厚着が原因で脱水や風邪を引き起こしてしまう場合も

子どもは少し走り回っただけなのに、汗をびっしょりかいているということもよくありますよね。
これは、汗腺の密集度が、大人よりも高いためです。
汗腺の数は生まれたときから生涯変わりません。しかし、皮膚の面積は大人よりも子どもの方が圧倒的に少ないことから、大人よりも汗っかきに見えるのです。
そのため、厚着をさせすぎると発汗して水分が失われ、カラダが脱水状態になってしまうこともあります。
また、厚着をした状態でかいた汗をそのままにしてしまうと、汗が冷えて風邪をこじらせる原因になることも少なくありません。

動きづらくなり運動量が減る

寒いからといって厚着をさせると、モコモコしてカラダを動かしづらくなってしまいます。
子どもは大人よりも基礎代謝が大きく、汗をかきやすいため、少し動きまわるだけでポカポカと温まります。
しかし、厚着をして動きにくくなると運動量が減ってしまうため、体温の上昇を妨げることになりかねません。
子ども自身がカラダを動かして温まることができるよう、動きやすい服装にしてあげることも重要になります。

「寒い」「暑すぎる」といった気持ちを自分で伝えられない

0~3歳くらいまでの子どもは、「寒い」「暑い」といった意思表示を自分で行うことが難しいです。
そのため、ある程度言葉が話せるようになるまでは、大人が子どものサインに気付いてあげることが必要となります。
しかし、自分で伝えることができない小さな子どものサインに気付いてあげるのは、ただでさえ難しいもの。
その上厚着をさせてしまうと、服で肌が覆われるため、子どもの発汗や体温の変化に気づきにくくなってしまいます。
「子どもの服は一枚少なめに」とよく言われているように、厚着させすぎない方が、子どもの様子にも対応しやすく、体温調節機能が鍛えられるのです。

体温調節に不向きなアイテムは避けた方が無難

動き回って汗をかき、体温が上昇しやすい子どもは、体温調節をしやすい服装をさせることが大切です。
なかには、一見子どもの防寒対策に向いていると思われるアイテムでも、体温調節のしやすさで見るとあまり適さないものもあります。

体温が上がりやすい機能性インナー

寒い時期になると着ることが増える、吸湿して発熱する機能性インナー。
薄手なのにも関わらず、一枚着るだけでポカポカと温まる機能性の高いアイテムです。
大人用だけでなく、ベビー用や子ども用の機能性インナーもたくさん販売されているため、防寒対策として普段から着せている人も少なくないでしょう。
機能性インナーがカラダを温める仕組みは商品によって異なりますが、多くのものは、「カラダから出た汗(水蒸気)を、特殊な化学繊維が吸収して発熱する」、気化熱を利用したものです。
そのため、汗をかきやすい子どもの場合、機能性インナーを着用することでカラダが温まりすぎてしまい、体温が上昇してしまう場合があります。
さらに、機能性インナーにより体が温まりすぎて汗をびっしょりかくと、今度はカラダが冷えて風邪をひく原因となってしまったり、あせもや肌のかぶれを引き起こしたりする恐れもあるため、普段使いにはあまり適しません。
また、機能性インナーのような肌着は便利なものですが、寒さを感じにくい衣類を着すぎることで、子どもの体温調節機能が育ちにくくなってしまう懸念もあります。

フリース素材の衣服+短肌着

軽くて暖かいフリース素材の衣服は、寒い冬の衣服として重宝するアイテムの1つです。
洗い換えもしやすく、値段も手ごろなものが多いため、子どもに着せている方も多いでしょう。
しかし、そんな万能なフリースにも、1つだけデメリットがあります。
それは、フリースは吸水性です。
フリースは1枚着るだけ温かいですが、吸水性に欠けているため、カラダから発した水蒸気や汗がこもりやすい欠点があります。
水蒸気や汗が吸収されないと、衣服と肌との間に残ったままになってしまうため、湿疹やあせもの原因となってしまいます。
また、残った水蒸気と汗がカラダを冷やし、体調を崩す恐れもあります。
とはいえ、フリース素材の衣服は吸水性以外では優秀な防寒アイテムになります。
フリース素材の衣服を着用させるときは、吸水性の良い肌着を1枚着て、汗を吸い取るよう工夫しましょう。
肌着なしでフリース素材の衣服を着用したり、短肌着の上から着させたりすることは避け、吸水性の部分を補える長袖の肌着を選ぶことが大切です。

空気が抜けやすいニット

ニットは見た目もおしゃれなので、冬のあったかコーデの定番アイテムです。
大人はもちろん、子どもにも防寒対策としてニットを着せる方は多いでしょう。
しかし、ニットはコットン素材の衣服と比べて網目が大きいため、見た目ほど保温効果が期待できません。
繊維の密度が濃い衣服の方が、暖かさをキープできるため、ニットを1枚さらっと着せるのは防寒対策として不向きなのです。
そのため、ニットを着せるよりはカーディガンなどを重ね着させた方が、厚みも少なくカラダも暖まります。
どうしてもニットを着せたいという場合は、肌触りの良い長袖の肌着を中に着せてあげましょう。

着脱ができないタイツ

「赤ちゃんは手足で体温調節をしている」と聞いたことはないでしょうか?
その言葉通り、赤ちゃんはもちろん小さな子どもも手足で体温調節を行っています。
そのため、気温が低いからといって手足を衣類で覆ってしまうと、かえってカラダ全体が冷えてしまうことになりかねません。
靴下とレギンスの役割を1枚で補えるタイツは、履かせやすく見た目も可愛いので重宝するアイテムですが、体温調節には向きません。
暑いからといってタイツを脱がせてしまうと、足全体が冷えてしまう恐れがあります。だからといって、着せたままでは手足で体温調節ができないため、あまり使い勝手が良くないのです。
タイツよりは、「靴下+レギンス」にしたり、「靴下+長ズボン」などの組み合わせにした方が、着脱や体温調整が行いやすくなります。
手足が露出していると見た目は寒そうに感じますが、お腹や背中などが温まっていれば案外寒くありません。

室内と室外で着脱を!体温調節がしやすい防寒アイテム4選

夏場の炎天下の屋外と、エアコンの効いた室内もそうですが、冬場は厳しい寒さの室外と暖房の効いた室内とではかなりの温度差が生じます。
そのため、外気温と室温に合わせて、都度体温調節をしてあげることが大切です。
着脱しやすいアイテムや、吸水性に優れた服を上手く活用すると、状況に合わせた防寒対策が簡単に行えます。
室内と室外での着脱、体温調節がしやすい防寒アイテムを以下にまとめました。

吸水性が高いコットン素材の下着

活発に動き回る子どもは、室内はもちろん室外にいてもすぐに汗をかきやすいもの。
汗をそのままにしておくとカラダが冷えを防ぐためにも、吸水性の高いコットン素材の肌着を選びましょう。
冬になると、あったか素材のものや厚手の肌着類もたくさん販売されていますが、購入する際は吸水性に優れているかどうかも確認しておくことが大切です。

ベスト

1歳を過ぎて歩けるようになると、子どもが動き回る機会が増えます。
そのため、下着やトレーナーなどの衣服を重ね着させすぎると動きにくくなってしまいます。
そんなときは、袖のないベストタイプの上着が重宝します。
腕の部分が空いているので子どもの動きが制限されませんし、お腹や背中はしっかりと防寒することが可能です。
また、ボタンやファスナーの付いた前開きタイプのベストであれば、コートよりも着脱が簡単なので、体温調節がしやすいメリットもあります。
ベストは肌寒くなってきた秋口から、ポカポカ陽気が増える春先までの長い期間使えるので、1枚持っておいて損はないアイテムです。
ベストを選ぶ際は、キルティングやポリウレタンなど、薄くて軽く暖かいものを選びましょう。
伸縮性のあるものだと、より動きやすさが増すので使い勝手も良くなります。

レッグウォーマー

室内から室外へ出る際、足首が冷えてしまうこともあります。
カラダの冷えを防ぐためにも、足首を寒さから守ることはとても重要です。
そんなとき手軽に防寒できるアイテムとして、レッグウォーマーが重宝します。
ズボンや靴下の上からさっと被せるだけで暖まり、かさばらないので持ち運びにも便利です。
赤ちゃんを抱っこして移動する場合はもちろん、幼児期の子どもまで使えます。
レッグウォーマーにも様々な素材のものがありますが、肌に直接触れることもあるため、柔らかいコットン素材のものがおすすめです。

ストールまたは毛布

抱っこ紐やベビーカー移動をすることが多い場合、子どもに着せる服以外の防寒対策も必要です。
子ども自身はカラダを動かさず、冷たい風邪を受けることで、より寒さを感じやすくなってしまいます。
特にベビーカー移動の場合、アウターでは防寒できない足元の部分が冷えてしまいがちです。
移動中も寒さから子どもを守れるよう、ストールや毛布を1枚持っておくと役立ちます。
子どものひざから足元に、ストールや毛布をかけてあげるだけで、寒さや風よけになります。
また、100円ショップなどで売っているクリップを使えば、ストールや毛布を抱っこ紐に取り付けることも可能です。
ストールや毛布は、フリースなどの暖かく薄手の素材のものが持ち運びも便利で防寒対策もしっかりできるのでおすすめです。

子どもの成長や体質に合わせて、適した防寒対策を!

子どもは、大人よりも体温調節機能が未熟なため、厚着によってかえって体調を崩してしまうこともあります。
「寒い」「暑い」といった温度の刺激により子ども自身の体温調節機能を鍛えていくためにも、厚着はほどほどにしておくことが大切です。
また、室内・室外で温度も大きく変わりますので、着脱しやすい服を選び、状況に合わせて体温調節をしてあげることが必要となります。
活発に動き回る子どもは、汗をかいて逆にカラダを冷やしてしまうこともあるので、子どもの月齢や性格、体質に合わせた衣服を着せてあげることも大切です。
寒い時期は、重ね着や厚手のアウターを着用することで、子どもの動きが制限されがちですが、暖かさだけでなく動きやすさにも注意して、運動量を下げないような防寒アイテムを選びましょう。

[ライター:natumama]

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