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今年の冬こそ、辛い冷えにサヨナラ!ツボマッサージで根本から改善

2019/10/22

朝晩の冷え込みを感じる時期になると、冬はすぐそこまでやってきています。
特に冷え症の方は、また辛い季節がやってくるのだなと憂鬱(ゆううつ)な気分になってしまいますよね。
「今年の冬こそは冷えから解放されたい!」そんな悩みを抱えている人は少なくはないようです。

冷えはただ温めるだけではなく、体の根本的な改善が必要です。
今回は、冷えの根本的改善目指して、すぐに実践できるツボマッサージをご紹介したいと思います。
この記事では、冷えの改善に効果があるツボとツボマッサージにについて詳しくまとめています。

ツボとは

ツボを専門的に言うと「経穴」(けいけつ)と言います。
ツボという言葉は、私たちの日常の会話でよく使われていますよね。
例えば「ツボにはまった」「思うツボ」「成功のツボ」最近のでは「あの話にツボった」などという言葉もあるようです。
このように、ツボという言葉には「要点」「急所」「重要」という意味合いが含まれています。

この「ツボ」と「冷え症改善」の関係について見ていきましょう。

ツボは今から約2000年前から確立されていたようです。
しかし、誰が発見したのか経緯は明らかにされていません。
このツボで驚くのは、約2000年経った現在でも東洋医学の中心となり使われていることです。大昔の、科学が発達していない時代の様々な症例の中から発見し、つくり出されたツボ医学は、まさに経験医学の宝とも言えるのではないでしょうか。
そこで、東洋医学の中心であるツボについて詳しく解説してみたいと思います。

東洋医学と西洋医学の違い

一般的に、私たちが体調を崩した時に診てもらう病院は西洋医学が主流となっているようです。例えば、風邪をひき熱が下がらないと病院でお薬をもらいます。また、体に何か悪い出来物ができてしまうと病院で手術をして取り除いてもらいます。
このように、投薬や手術を主とした治療法が西洋医学です。
西洋医学のメリットは体の外から悪い箇所へ直接対処するため即効性があることです。

一方、東洋医学は、西洋医学が体の外から対処するのとは反対に体の内側から対処します。また、病気の予防にも力を入れているようです。
東洋医学のメリットは手術などを行わずに体の根本から対処すること。それにより、体への負担が少ない優しい治療法だと言えます。
現代の日本の医療は西洋医学が中心となっていますが、西洋医学の限界を感じつつあることから東洋医学的な考えを取り入れ「統合医療」に注目が集まっているようです。

ツボ治療は東洋医学の優しい治療法

WHO(世界保健機関)では、人の体には361個のツボがあると容認していますが、実際にはそれ以上あるとも言われています。
ツボは東洋医学的には「経穴」と言われていることはお伝えしました。
この「経穴」であるツボを刺激することで痛みの症状が緩和され、弱っている機能を改善につなげると言われています。

私たちは肩こりや腰痛があるときに、マッサージするように痛みの箇所を刺激すると痛みがやわらぐことがありますね。ですが、これは単に肩がこる、腰が痛いという症状だけではなく、他の器官に不調があるのかもしれません。つまり、肩こりや腰痛の背景には目には見えない体の不調があるのかもしれないということです。
ではその背景というものはどんなものなのでしょう。

「東洋医学では、人の体は「気」・「血」・「水」(津液・しんえき))の3要素が人体をつくったり活動するための基礎的な物質だとされています。そして、この3要素が不足したり、滞ったり、偏ったりしてしまうと病気や不調が起きてくると考えられているようです。
それでは「気」・「血」・「水」を詳しく解説していきましょう。

・「気」

気とは人間を動かしているエネルギー。つまり、生命力のこと。気というのは目には見えませんが、体の中をくまなく循環しています。健康な時は気が滞りなく全身を巡っていますが、体力が低下したりストレスが増えると気の巡りが悪くなり、気の流れが滞ったり循環する気がなくなってきます。気に力がないと自ら冷えを招いてしまうようです。

・「血」

血は全身を循環します。皮膚、筋肉、目、鼻、胃腸、子宮などあらゆる組織・器官に栄養素を運び、生命を活動させる液体です。血の循環が順調であれば皮膚が潤い、力がみなぎり、生命活動が活発になります。反対に、血量が不足したり、血の流れが滞ったりすると、様々な不調を起こします。冷えの大きな原因は血行障害です。

・「水」(津液)

水は体内を巡る血以外の水分です。体内の血以外の水分には、体液、分泌液、尿や浸出液があります。水の循環が順調なら、皮膚に潤いと張りをもたらしたり、筋肉や関節の動きも容易にし、脳が栄養で充実するといいます。反対に、水が不足したり、水分を調節する器官に異常があると様々な不調を起こします。
水分を多くとり過ぎたり、ため込んでしまうことで冷えにつながるようです。」
引用元:特定非営利活動法人日本成人病予防協会( 2014年) .第3章 東洋医学 健康管理士一般指導員受験対策講座<文部科学省推奨 健康管理能力検定1級テキスト6>身体を守る健康知識第13版 日本医協学院 pp.63-64.

 

不調や冷えの原因は様々ありますが、この「気」・「血」・「水」の滞りや偏りが関係していることがわかります。

 経絡(けいらく)と経穴

このように私たちの体は「気」・「血」・「水」の3要素の働きで成り立っていることが分りました。逆に考えると、何か1つでも不調を起こすと上手く循環せず、働きが滞ったり偏ったりしてしまいます。
そして、この一連の流れを東洋医学では「経絡」といいます。
経絡は気の流れるルートと理解して良いようです。
その経絡の上にある「気」・「血」・「水」が出入りする治療点が「経穴」であり、ツボとなるところなのです。

ツボ治療とは

ツボ治療とは、ツボを刺激することで経路を通じて体内の臓器を改善することが目的とされています。
ところで、皆さんは足ツボマッサージをしたことがありますか?
ツボマッサージは日本でもツボ治療として古くから行われている方法の1つです。
足ツボマッサージをすると痛みを訴える人が多いようですが、なぜ、痛みを感じるのでしょう。

足裏には約60~70個のツボがあり、体のどこかに不調があると足裏が硬くなり、押すと痛みを感じるようです。
その痛みのあるツボを刺激することで体の不調を緩和することができます。つまり、足裏のツボが体の悪いところとつながっているのです。
それでは、体の冷えもツボマッサージで改善できるのでしょうか。

話が少し戻ってしまいますが、西洋医学的には冷えは病気だという捉え方はないようです。
「ひえしょう」を漢字で書く時や読む時に「冷え性」と「冷え症」の2つがあります。
西洋医学が表現するところの「ひえしょう」は「冷え性」で冷える性質、冷えは体質だから病気ではないと判断されているようです。
ところが、東洋医学では冷えは病気のサインと考えられ、病気ではないけど病気の原因になる未病という捉え方をしているのです。
そのような意味もあって東洋医学では「ひえしょう」を「冷え症」という字で表します。
つまり、病気の症状の1つであると捉えているのです。

冷えに関するツボをセルフマッサージ

最近は、冷えに悩む方が多くいます。東洋医学では、冷えは病気のサインとされ、冷えの背景に何か体の不調が隠れているのではないかとされています。
逆に考えると、ツボマッサージで不調が改善されれば、冷えも改善されるのではないでしょうか。
ここでは、体の中からジワジワと温まるツボマッサージを紹介します。

 ツボ押しは、体が温まっているときが効果的
ツボ押しは、入浴中や入浴後に行うことでさらに効果がアップします。
ただし、体調がすぐれない時や、飲酒・食後直ぐは控えましょう。けがをしていたり、病気を患っている場合も避けましょう。また、妊娠中の女性は必ず主治医に相談してから行うようにしてください。
ここでは足ツボマッサージを紹介していきます。足なら自分で行うことが可能なのでぜひ、お試しください。

【三陰交】(さんいんこう) 女性に多いといわれている冷えや生理痛、生理不順に効果
・場所 足の内側でくるぶしの1番上から指4本分上、8~9㎝程上にあるツボ
・押し方 両手の親指を重ねて少し痛いと感じるほど押す。息を吐きながら10秒押し、息を吸いながら10秒で離す。左右数回繰り返す。熱めのシャワーで刺激するのもOK

【八風】(はっぷう) 足の冷えに効果抜群、血行促進大 
・場所 足の甲の親指から小指までの各指の付け根の間。足裏と表の境にあるので左右合わせると8個のツボがある。
・押し方 手の親指と人差し指でツボを挟みながら足を上下につまんで押したり揉んだり指先の方へ引っ張る、離す、を1カ所10回程度行う。また、足裏から各指の間に手の指を指しこみ足首をグルグルまわす。

【湧泉】(ゆうせん) お腹が冷える、腰が冷える、更年期障害など血の巡りに効果 
・場所 足をグーの形にしたときに1番へこむところが湧泉。足裏を横に3等分して1番上の3分の1になるところ。
・押し方 両手の親指を重ねて強く押す。息を吐きながら3秒押し、吸って3秒離す。ゴルフボールを踏むのもおすすめ。

【太谿】(たいけい) 体の水液代謝のバランス改善、冷えやむくみ、コリに効果的
・場所 足の内側のくるぶしの1番上からアキレス腱の方に指をなぞると少しへこんだところ。
・押し方 息を吐きながら3秒押す、息を吸って3秒離す、これを何回か繰り返す。

【太衝】(たいしょう)血流改善で脚痩せやむくみ改善、足先の冷えに効果
・場所 足の甲にあり、親指の骨を上になぞっていくと指がとまる。親指と人差し指の骨がぶつかるところ。
・押し方 手の親指でツボを揉むようにする。息を吐きながら3秒押す、息を吸って3秒離す。揉むというより、指圧のようなやり方が良い。

 ツボマッサージのポイント

ツボマッサージは呼吸と合わせて行うことがポイントです。息を吐きながら3~5秒間押します。息をはくタイミングで押すことで筋肉がゆるみツボに入りやすくなります。そして、息を吸って離す。これを、1カ所につき3~5回程度行いましょう。
痛気持ちいい部分がツボのようです。
足ツボ後は血液循環が良くなっているので白湯をコップ1杯程度飲むと老廃物を出しやすくなりおすすめです。

ご紹介したツボは、冷えの改善だけではなく「気」・「血」・「水」の3要素が体中を巡ることで、酸素や栄養素を全身の細胞に届け老廃物を回収してくれるためダイエットのサポートもしてくれます。また、肩こりや腰痛、便秘や肌荒れなど様々な改善効果が期待できます。

ツボマッサージを安全に行うには

ツボマッサージを心地良く安全に行うためには、上記に挙げた注意の他にも気をつけなければいけないことがあります。
それは、痛みを感じるところ、またはツボを強く押しすぎてしまったり、強く擦ってしまったりすることで起こる揉み返しです。
揉み返しとは、筋肉の組織が壊れて炎症を起こす状態のことを言います。
ツボマッサージを行う時は適度な強さと回数を心がけましょう。また、もし揉み返しの症状、熱を帯びている、腫れているといった場合は冷やします。極端に冷たい氷などではなく、冷シップや冷タオルなどがおすすめです。
これを、10分程度続け、一旦止めます。そして、患部が常温になったらまた、冷やすを繰り返すようにしましょう。キンキンに冷やし過ぎてしまうと血行を阻害してしまうことがあるので調整してみてくださいね。
揉み返しの症状が落ちついたら、少しずつ温めてみましょう。
マッサージも適度に行うことが重要なようです。

ツボとリンパは違うもの?

女性の皆さんならリンパマッサージというものを良く耳にすると思いますが、リンパとツボは違うものなのでしょうか。

ツボマッサージは、各臓器に働きかけて呼吸、血液循環、食物の消化、体温調節、新陳代謝などの調整をして、体を健全な状態に導いてくれる効果があります。まさに生命活動を活発にしてくれる効果です。
それに対してリンパマッサージとは、老廃物の排出を促進してくれるものになります。
リンパ管も血管と同様に体中を巡っていて、その中を流れるリンパ液は体内の老廃物を外部に排出する働きをしているのです。

リンパの流れが滞ってしまうと肩こりやむくみ、疲れやすいといった不調を感じてしまいます。また、リンパは心臓のようなポンプの機能がないため血液のように早くは流れません。そこで、マッサージをして流れを促進すると老廃物の排出も促進できるということです。
ツボマッサージで悪いところ改善、リンパマッサージで老廃物を排出、両方の良いところを上手に合わせれば冷え改善の近道になります!

 ここでリンパマッサージのセルフケアを紹介します。

冷えやむくみに効果

1. 足の内側のくるぶしの上の骨の際を、手の親指を重ねて下から膝に向かって押していく
2. 手のひらで、ふくらはぎの裏面、側面をさすりながら上げていく
3. 両手で膝を挟み、膝の両側を手首内側でほぐす。膝の裏も親指以外の4本を使いほぐしていく
反対側も同様におこなう

このマッサージなら、オフィスでの仕事の合間や休憩時間に行えますね!

まとめ

今回は、冷え改善につながるツボについてお話してきました。
冷えの原因には「気」・「血」・「水」の3要素が関係しています。
この3要素には冷えの原因である体の不調という背景があり、その不調がツボマッサージにより刺激され改善につながるということでした。
ツボマッサージで体の不調が改善されると「気」・「血」・「水」の巡りも良くなり冷えの改善にもつながるという、まさに一石二鳥!
ただし、冷えの改善にはツボマッサージを行うだけではなく、生活習慣の見直しも必要です。
日頃の生活習慣はバランスの良い食事、適度な運動、質の高い睡眠を心がけましょう。
ツボマッサージで血行が良くなれば体もポカポカ温まり、今年の冬こそ冷え症とお別れしましょう!

[ライター:健康管理士 松岡さとみ]

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