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お腹が冷える「内臓型冷え症」って?症状や対策法

2019/10/28

多くの女性が抱える「冷え性」の悩み。
朝晩だけでなく、日中も肌寒さを感じる日が増えてきたこの頃は、カラダの冷えがよりつらく感じられる人も少なくないでしょう。
また、手足だけでなく、お腹が冷える経験をしたことはありませんか?
お腹を触るといつもよりひんやりと冷たく、体温が下がっているような感覚は「内臓型冷え症」の可能性があります。

これは寒い冬だけに限らず、暑い夏でもカラダは暑いのにお腹を触ると冷たい場合も同様です。

内臓型冷え症は自覚症状が少ないことから、自分ではなかなか気づきにくいため、カラダの冷えが悪化する原因となってしまうこともあるのです。
今回は、内臓型冷え症の特徴や症状、そして対策法までご紹介いたします。
冷えでお悩みの女性は、ぜひ冷えの改善に役立ててみてください。

内臓型冷え症ってどんなもの?

冷え症はただ手足が冷たくなるものではありません。
「四肢末端型」「下半身型」「全身型」そして「内臓型」4つのタイプに分けられています。

四肢末端型 手先や足先が冷える。
冷えとともに頭痛や肩こりなども併発しやすい。
下半身型 腰から下が冷えるため、手は温かく足だけが冷える。
デスクワークなど、下半身の筋肉が硬直し、血液の流れが滞りやすい状況で起こりやすい。
全身型 全身の体温が低く、1年中カラダが冷える。
不摂生な食生活など基礎代謝の低下が原因で起こりやすい。
内臓型 手足や肌表面は温かいけれど、お腹が冷える。
冷えがカラダの表面に出にくいため、自覚症状が少ない。

通常「冷え症」というと、手足や全身など肌表面に冷え症状があらわれるものです。
しかし、内臓型冷え症は、手足が温かく内臓だけが冷える状態のため、他3つの冷え症タイプとは特徴がまったく異なります。

内臓型冷え性の症状

内臓型冷え性は、「隠れ冷え性」と呼ばれているほど、自覚症状が少ないです。
そのため、内臓型冷え症に陥っていても、自分で気づくことがなかなか難しく、症状が悪化してしまうケースが少なくありません。
内臓型冷え性を解消するには、どんな症状があるのかを知り、早い段階で気づくことが重要です。
内臓型冷え性で引き起こされる代表的な症状をまとめました。

1. 起床時、脇よりもお腹の温度が低い

朝起きたばかりのタイミングは、脇もお腹も同じ体温であることが一般的です。
そのため、脇よりお腹の方が冷たく温度が低いと感じる場合は、内臓が冷えている証拠となります。

2. 下腹部を触るとひんやりする

お腹に手をあてて、下腹部を触ってみたときにひんやり感があるのは、内臓型冷え性の代表的な症状です。
薄着でも肌寒い環境でもないのにお腹が冷たいのは、内臓の冷えが原因となります。

3. 疲労が溜まりやすく、風邪をひくことが多い

内臓が冷えていると、エネルギーを作り出す筋肉の収縮運動が落ち、健康を保つための熱を全身へ十分に届けられません。
そのため、胃腸をはじめ内臓の働きが悪くなるため、体調不良を引き起こしやすくなってしまいます。

4. 入浴時、湯船が熱く感じる

内臓が冷え、体温が引くと、ぬるめの温度にしても浴槽のお湯が熱く感じられることがあります。

5. 便秘や下痢になりやすい

内臓の冷えは、腸内環境の乱れや機能低下などを引き起こします。
その結果、腸が動かなくなり、慢性的な便秘や下痢といった便通異常を併発することも少なくありません。

内臓型冷え症状が起こる原因

一体どういったことが内臓の冷えを引き起こすのでしょうか。
実は、内臓の冷えは、ストレスや疲労の蓄積、血液の循環調整機能の低下、運動不足などが主な原因です。
「日本人は働きすぎ」と言われるほど忙しい現代人は、しっかり休んだつもりでも疲労が解消できません。
多忙で時間に追われる毎日を送るなかで、知らず知らずのうちに疲労だけでなくストレスも溜め込んでしまうのです。

また、ストレスが蓄積すると自律神経が乱れるため、血行不良の原因になります。
血液の流れが悪くなると、健康なカラダを保つためのエネルギーが内臓へ十分に送られなくなり、結果的に内臓型冷え性を引き起こすのです。
デスクワークや車移動が中心の生活などで、日ごろカラダを動かす機会が少ないと、筋肉の運動量がどんどん減ってしまいます。
適切な体温をキープするための熱は、筋肉の収縮運動によってつくられるものです。
そのため、運動不足だと体温が低下し、血行不良にも陥りやすくなります。

他にも、冷たいものの過剰摂取やエアコンの効きすぎた部屋で過ごすといったことも、内臓を冷やす原因です。
こうして見ていくと、内臓型冷え性は、生活習慣の乱れが大きく関わっていることが分かります。

内臓型冷え症になりやすい人

内臓型冷え症は、カラダ全体の血液の流れが滞ったり、代謝が落ちたりすることで引き起こされます。
こういった内臓型冷え性になりやすい原因は、体質や普段の生活習慣が深く関わっているのです。

▼ 内臓冷え症になりやすい人の特徴

・冷たい食べ物や飲み物を頻繁に摂っている
・カラダを動かすことが少なく運動不足気味
・デスクワークなど1日座っていることが多い
・仕事が多忙でストレスと疲労が溜まっている
・湯船にはつからずシャワーだけで済ませている
・コンビニやスーパーのお惣菜が多く栄養バランスの整った食事ができていない

冷たい食べ物や飲み物ばかり摂取していると、胃腸が冷え、消化不良を引き起こす場合もあります。
また、人のカラダは筋肉の収縮により熱が生み出され、代謝が上がる仕組みです。
そのため、日ごろ運動する機会が少なく、筋肉が十分に収縮しないと、血液の巡りが悪くなり、代謝も落ちて内臓型冷えを招いてしまいます。

内臓型冷え症には“お腹を温めること”が効果的!

お腹は、大切な臓器が集まっている大切な部分です。
お腹が冷えてしまうと内臓機能の低下や血行不良といった体調不良を引き起こしてしまいますが、逆にお腹をしっかり温めれば、不調を改善できるだけでなく元気で健康なカラダを手に入れることができます。

■ お腹を温めることで得られる3つの効果

内臓型冷え性によって引き起こされるカラダの不調は、お腹を温めることで改善できます。
お腹を温めることで、以下のような効果が期待できるのです。

① 代謝UP

カラダの中心が温められることで、熱エネルギーがしっかり作られます。
すると、血液の流れが良くなり、全身へ栄養が行き届くようになるのです。

② 疲労回復

内臓が冷え、体温が低い状態が続いていると、体力が落ちて疲労がなかなか回復されにくくなります。
内臓がポカポカと温まれば、末端まで血液が行き渡るようになるため、カラダが元気になり疲れもとれやすくなるのです。

③ 免疫力UP

風邪のウイルスや病原菌への抵抗力、免疫力は、体温が高ければ高いほど元気に活動します。
お腹を温めて体温をキープすることは、ウイルスや病原菌と戦ってくれる免疫力の活動量を上げるためにも欠かせないことです。

内臓型冷え症に有効な対策法

■ 温かい食べ物や飲み物を積極的に摂り、内側からお腹を温める

内臓型冷え症を改善するには、まずカラダの内側から温活をすることが大切です。
温かい食べ物や飲み物を積極的に食事へ摂り入れることで、内臓がしっかり温められます。
また、胃腸などの消化器官が温まることで、消化機能が向上されたり、血液の流れが良くなったりと、内臓型冷えによるカラダの不調も改善できるのです。
朝食にホットココアやお味噌汁をプラスしたり、夕食に具沢山のスープを摂り入れたりするだけでも十分効果が期待できます。
さらに、カラダを温める温活効果のある「陽性食材」を積極的に摂り入れることで、より内臓がポカポカと温まるので、冷え対策として有効です。

● 温活効果のある陽性食材

ショウガ、唐辛子、ねぎ、味噌、かぼちゃ、レンコン、カリフラワー、にんじん、ごぼう、
かぶ、山芋、鮭、かつお、さば、ラム肉、牛肉、鹿肉、甜菜糖、黒砂糖、アーモンドミルクなど

カラダを温める食材として代表的なショウガや唐辛子のほか、土の中で育つ根菜類やイモ類も高い温熱効果があります。
土の中で育つ野菜は、熱い太陽の日差しから逃れようと土の奥深くまで成長していくため、温活食材として優れているのです。
こういった陽性食材やスープや煮込み料理などでいただくことで、より内臓が内側から温められ、冷え改善に期待できます。

また、カラダを温める陽性食材を積極的に摂ることと同じくらい、冷えをもたらす「陰性食材」の摂取方法を工夫することも大切です。

● カラダを冷やす陰性食材

きゅうり、なす、レタス、トマト、バナナ、ゴーヤ、オレンジ、ビール、緑茶、コーヒー、ウーロン茶、ほうじ茶、白砂糖、うどん、マヨネーズ、牛乳、豆乳など

土の中で育つ根菜類やイモ類の温熱効果が高いことに対し、太陽に向かって成長していくきゅうり、なす、ゴーヤなどの野菜は、カラダが冷えやすい特徴があります。
こういったカラダを冷やす陰性食材は、過剰摂取を控えるだけでなく、調理法などを工夫することが大切です。
例えば、生野菜ではなく温野菜やホットミルク(豆乳)にする、陽性食材と組み合わせ、スープや鍋物など温かい料理にするなどがあります。

陽性食材だけに偏らず、さまざまな食材をバランスよく取り入れることで、冷えによる体調不良も改善されるので、「温め」を意識した食生活を送るよう心がけましょう。

■ 外側からお腹を外から温める

カラダの内側から内臓を温めることと同じくらい、外側からお腹を温めることも重要です。
しかし外側からお腹を温めるときは、単純に厚着をすればよいというものではありません。
厚着をすると全身に汗をかいてしまうため、かえって内臓の冷えを悪化させてしまう場合があります。
厚着は避け、お腹だけを温めることで、手早く内臓冷え性を改善することが可能です。

● 腹巻をつける

お腹から腰まですっぽりと覆うことができる腹巻きは、お腹の冷え対策にうってつけのアイテムです。
腹巻きというと、ご年配の方や子どもがつけるイメージがある人も多いかと思います。
しかし最近では、可愛いデザインの腹巻きがたくさん販売しているので、おしゃれを意識したい女性でも抵抗なくつけることが可能です。
腹巻きを選ぶときは、締め付け感が少ないゆったりした大きさのものを選びましょう。
お腹をすっぽりと覆うことができるサイズの腹巻きをチョイスすることで、内臓を外側からしっかりと温め、冷えを防ぐことができます。

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● お腹にカイロを貼る

お腹にカイロを貼ることで、肌の上から内臓へ熱が伝わり、手早く温められます。
カイロを貼る場所は、胃腸がある位置、おへそから2、3cmほど上あたりがベストです。
カイロは長時間貼るものなので、低温やけどにならないよう、厚手の服を着た上から貼るようにしましょう。
腹巻きをつけた上からカイロを貼ると、ヤケドに心配もないうえに温め効果も高まるのでおすすめです。

● ぬるめのお湯で入浴する

仕事や育児で忙しいと、どうしてもシャワーだけで簡単に済ませてしまいがちです。
しかし、温かい湯船にしっかりつかってカラダを芯から温まることは、内臓の温めにも繋がります。
お湯の温度が厚すぎると、カラダが汗をかき、かえって冷えを促進してしまいますので、38~39度程度のぬるめのお湯をはりましょう。
入浴は温活効果だけでなくリラックス効果もあるので、内臓冷え性の原因となっているストレス解消にも有効です。

■ 有酸素運動をして、カラダをじっくり温める

筋力量の低下は、内臓冷え性の原因の1つでもあります。
筋肉の収縮を促す運動を摂り入れることで、内臓を含む全身の代謝があがり、血流改善にも効果的です。
激しい運動は大量の汗をかきますし、疲労感が強く続けづらいので、ストレッチやウォーキングなどの“有酸素運動”をおすすめします。
有酸素運動は、ハードな運動よりも負担が少なく、じっくりとカラダを温めることができます。
はじめは、「通勤まで1駅分徒歩で歩く」「エレベーターではなく階段を使う」など、生活の中で無理なくできることから始めてみましょう。
ちょっとしたことでも、日ごろからカラダを動かす機会を増やすことが内臓の冷え改善に繋がるのです。

まとめ

内臓の冷えは、生活習慣の乱れが大きな原因となります。
とくに女性は、男性よりも筋肉量そのものが少ないため、内臓型冷え性に陥りやすいといえます。
まずは自分の生活習慣を見直し、お腹を温めて、内臓を冷やさないように心がけることが大切です。
これから冬に向けて、冷え症がつらく感じる時期に差し掛かりますので、今のうちから内臓冷え症をしっかり改善していきましょう。

[ライター:natumama]

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