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その頭痛、姿勢が原因かも?冷えがもたらす身体への意外な影響

2019/08/23

皆さんは、頭痛で悩んだことはありませんか?

頭痛にも色々な種類がありますが、一般的に多いとされている片頭痛が日本の人口の5~10%、緊張型頭痛が人口の約20%だということが最近の調査で分かっています。

ということは、日本人の4人に1人が頭痛に悩まされているということになります。
そのうち、最も多いとされている緊張型頭痛は姿勢と深い関りがあり、この姿勢は冷えからの影響もあります。
この記事では、冷えがもたらす身体への意外な影響をまとめてみました。
ぜひ、ご覧いただき痛みの原因、対処法などにお役立てください。

頭の重さ

頭の重さを意識して生活している人はあまりいないと思います。
人の頭は意外と重く、身体の大きさにもよりますが約5kgだと言われています。頭だけ取り外して持ってみるわけにはいかないのでイメージがわかないと思いますが、ボウリングの女性用ボールがそれくらいの重さです。あるいは、お米5kgと言ったら驚きませんか?かなり重いですよね。その重さが常に首に乗っているのです。
こんなに重い頭を首や肩の筋肉で支えているのですから、これだけでも肩こりしてしまいそうですよね。

それでも皆さんは毎日「あー頭が重い」「頭が重くて大変だ!」などと感じながら生活していますか?そんなことはありませんよね。
普段、普通にしていると「頭が重い!」とそれほど感じないのは、首や肩の筋肉が正常に働いているからです。

それでは、普通にしていないということはどういうことなのか、順番に見ていきましょう。

肩こりの原因

肩こりの原因には様々なものがありますが、寒さによる縮こまった姿勢も大きな原因の1つです。
人は寒さが厳しいと首をすくめて縮こまってしまいます。それは、血管を収縮させて血液を身体の深部に閉じ込め、熱を逃がさないようにするための自然な動きでもあります。

ですが、その状態が続くと姿勢が悪くなり血流が滞ってしまいます。
血流が滞ってしまうと筋肉が緊張を招いて硬くなり、肩こりの原因となってしまうのです。
日本人は頭痛と同様に肩こりの方も多くいます。これは、頭痛と肩こりの何かしらの関係を示すものではないでしょうか。

上記にもあるように人の頭は重く、日本人は頭の重さに比べ肩まわりが華奢(きゃしゃ)だと言われています。
肩こりの原因は他にも色々ありますが、冷えからくる姿勢の悪さが肩こりだけではなく、身体全体に様々な影響をもたらしているようです。

では、姿勢が悪い(以下、悪姿勢)ことからくる影響にはどんなものがあるのでしょうか?

悪姿勢の影響

人は寒さが厳しいと首をすくめて縮こまります。
約5kgの頭の重さで、普通にしていれば頭の重さを感じることはないと先程お伝えしましたが、首をすくめて縮こまるというのは普通ではない状態です。
そうなると、身体は丸まり首を前に傾ける状態、言わば猫背のような状態になります。
身体をまっすぐにした普通の状態でかかる頭の重さは約5kgですが、首をすくめて丸まった状態では頭の重さの感じ方が違います。首が前に傾いた姿勢でいると頭の重さの負荷は4倍にも5倍にもかかると言われています。

たとえば、ボウリングの5kgのボールをまっすぐ下に持っていると想像してください。(あるいは、実際に何か重い物を持ってみてください)それから、ボールを斜め前に持っていると想像します。どちらが重く感じるでしょう?
実際のボールの重さは変わりません。
まっすぐ下に持つ方が軽く、斜め前に持つ方が重く感じると思いませんか?
それは、首や肩の筋肉にかかる負荷が違うからです。
ということは、頭を支えている首や肩の筋肉も普通(まっすぐ)にしている時は軽く感じ負荷も少ないが、姿勢が悪くなると頭の位置がズレ、負荷がかかって重く感じるのではないでしょうか。
姿勢が良い状態で首に頭部があるのと、姿勢が悪い状態で首に頭部があるのでは、首や肩にかかる負荷(負担)が違うということがお分かりいただけたと思います。

歯への影響

頭の重さ約5kgを支えている首や肩は日頃から非常に負担を強いられています。
それは、冷えで首をすくめる縮こまりや、現代人に多くあるスマホネックなどの影響で姿勢が悪くなっているからです。

スマホネックは別名、ストレートネックとも言われていて、スマートフォンを長時間見ることで姿勢が悪くなってしまう首の状態を言います。
スマートフォンを見ていると頭は下を向いてしまいますよね。下を向いていると重い頭を支えている首や肩の負担は大きくなります。首は本来ゆるやかに湾曲しているのですが、下を向いていることによって伸びきってしまい首や肩の筋肉が固まってしまいます。これは、冷えによる姿勢の悪さとも共通して言えることです。
どちらも姿勢が悪くなることによって首や肩の筋肉は緊張を強いられ首こり、肩こりの原因となってしまうのです。

他にも、首や肩の筋肉が緊張すると起こるのは肩こりばかりではありません。
一見関係ないと思える歯にも痛みを感じてしまうことがあります。

スマホネックなどで首が前傾してしまうと、首と筋肉でつながっている下顎は首の方向、つまり後ろへ引かれます。ということは、下顎はわずかですが後ろにズレるということになります。そうなると、下顎は下の歯の土台ですから歯も一緒にズレてしまうことになります。すると、必然的に上の歯との噛み合わせが合わなくなってしまうのです。その結果、歯が痛くなってしまうことがあります。
また、日頃あまり肩こりがないのに肩がこる、肩こりがひどく感じるなどといった時は歯痛の前兆となることもあるようです。

噛み合わせへの影響

悪姿勢は歯にも影響があることが分りました。
その経過には上下の歯の噛み合わせが合わなくなってきます。
噛み合わせが悪いと、片側だけで噛んだり、噛みやすい箇所ばかりで噛んだりすることが多くなります。そうなると、顎の筋肉が左右均等に使われず差が出てきてしまいます。

噛み合わせからの影響

・ 顎の痛み

噛み合わせが悪いということは顎の筋肉が緊張している状態です。左右対称ではないため左右にかかる力がバランスを失い顎関節がゆがんだり、顎関節のクッションとなる部分がズレたりします。このような顎の不具合で物を食べる時に口を大きく開けることができなかったり、痛みを感じてしまうこともあります。これがいわゆる、顎関節症といわれるものです。

・ 頭痛・自律神経失調症

噛み合わせが悪くなると、顎の筋肉を左右均等に使うことができず顎の周りの筋肉が緊張状態になります。顎の筋肉の1つである側頭筋(主に咀嚼に関わる筋肉)に緊張状態が強いられると、その周りの血行が悪くなり緊張型頭痛を引き起こしてしまいます。
緊張型頭痛は圧迫されたような、しめつけられるような痛みが特徴です。

また、噛み合わせが悪いと筋肉のバランスがくずれ、頸椎がゆがんでしまい頭痛を発症しやすくなります。
頸椎のゆがみは神経の圧迫など身体的にストレスを与えてしまい、それによって自律神経失調症なども招いてしまうこともあります。

・ 首こり、肩こり

噛み合わせが悪いことによって起こる頭痛のメカニズムと同様に、顎の側頭筋が緊張することで顎の周りにある首や肩の血行が悪くなり、首や肩がこるといった悪循環を引き起こすこともあります。

・ 耳鳴り

噛み合わせが悪くなる原因、悪姿勢から顎が後ろにズレることにより、耳の管が圧迫されやすくなり、耳鳴りの症状が出ることもあります。

・ 胃腸障害

噛み合わせが悪いということは、十分に咀嚼できないということにもなります。そうなると、胃腸に負担がかかり、胃や腸の障害を引き起こしかねません。

・ 不眠症

噛み合わせが悪かったり歯ぎしりや噛み締めの習慣がある人は、強く噛むことによって脳が刺激され、眠りが浅くなったり眠れなくなることがあります。また、首や肩の筋肉が緊張し血行が悪くなっているので脳への酸素や栄養も十分に行き届かず、ボンヤリしたりイライラしてしまうこともあります。

その他にも、生理痛、生理不順、便秘、下痢、めまいや目のかすみ、鼻つまり、慢性疲労などがあげられます。

冷えは万病の元

このように、冷えからくる縮こまりで姿勢が悪くなると身体へ様々な影響をもたらしてしまいます。「冷えは万病の元」なんて大げさだと思っていた人も納得していただけたのではないでしょうか。
要するに、身体の筋肉や骨、または血液は全身につながっているので、どこか1つでも悪くしてしまうとバランスがくずれ、痛みの箇所ばかりではなくあちらこちらに影響が出てしまうということです。
たとえば、足が冷えるとお腹も冷えて下痢や便秘になりやすくなります。足の冷たい血液が心臓へ戻る際にお腹(腸)を通り冷えてしまうからです。
「たかが冷えからの悪姿勢」と思っていたら、悪姿勢から大きな病気を引き起こす可能性もあります。

では、冷えがもたらす悪姿勢の予防や対策にはどんな方法があるのでしょう。

姿勢の改善で冷えにくい身体を手に入れよう!

女性は筋肉量が少ないため熱が産生しづらく、冷え性の人が多いと言われています。

こういった冷えや、スマホネックなどの悪姿勢が原因で血行が悪くなってしまい、身体へ何かしらの影響を招いているようです。

それならば、首や肩の筋肉の血行を促すことで血流がよくなり、冷えも改善できるのではないでしょうか。

まずは、自分の姿勢が正しいか否か確かめましょう。
簡単にチェックできる方法があるので、是非試してみてください。

1. 壁を背にしてまっすぐになるように立ちます。

2. 体の力を抜いて、上から頭、背中、お尻、かかとの順番で壁に付けます。

3. この時に、次のことを確かめます。

・壁と頭が離れてしまう
・壁とお尻が離れてしまう
・壁と頭、お尻は離れないが、離れた方が楽で自然に立てる

この方法で確かめてみて、1.2.がある人は猫背の可能性が高いです。3.の人は猫背予備軍の可能性があるので注意が必要です。

姿勢チェックで猫背の可能性がある方にオススメの対策をご紹介します。

・ 正しい姿勢を保つ

デスクワークやスマホ・パソコンを長時間眺めていると、姿勢が悪くなってしまいます。
座った状態で、首を前に出さず体とまっすぐに保つようにします。肩の力は抜き、膝は直角に曲げ、足はしっかりと床につけます。
正しい姿勢でも長時間続けることで身体に負担がかかります。1時間に一度は席を立ち、歩くなどして体勢を変えるようにしましょう。

・ 首・肩のストレッチ

デスクワーク中でも簡単にできる首・肩まわりの筋肉の緊張をやわらげるストレッチをご紹介します。

1. 利き手の手のひらをおでこに当て、ゆっくりと後ろに押し、20~30秒間キープします。
2. 右手のひらを右耳の上に当て、左に押して頭を傾けます。そのまま20~30秒間キープします。
3. 反対側も、左手のひらを左耳の上に当て、右に押し20~30秒間キープします。
4. 次に、頭の後ろで手を組み、前、左、右と順番に押し、20~30秒間キープします。
5. 頭をまっすぐにしたまま、右肩を耳に近付けるように上げ、すぐに落とします。左肩も同様に、上げてすぐに落とします。これをリズミカルに交互に10回程度行います。
6. 今度は、両肩を耳に近付け8秒間キープして落とします。これを8~10回程度行います。
7. 両手の指を肩先に付け、肘を回します。前後8回ずつ行います。この時、肩甲骨を意識するようにしましょう。

このようなストレッチをすることで筋肉を伸ばすことができ、首・肩まわりがスッキリ楽になるのでオススメです。
ストレッチは、痛気持ちがいいというところまで伸ばしていきましょう。自分でちょっと痛いけど気持ちがいいという部分を探しながら行うようにしましょう。
姿勢が良くなると、血行が良くなり冷えが改善、免疫力もアップし、基礎代謝も上がり痩せやすい身体になります。

※ストレッチする際の注意点※
・ 呼吸は止めず、息を履きながらゆっくり伸ばしましょう。
・ 反動は使わずじっくり伸ばしましょう。
・ 無理をせず気持ちいいところで止めましょう。

まとめ

冷えからくる悪姿勢が身体にもたらす影響は実に様々です。
また、スマホネックという首や肩の筋肉からくる影響もあります。
これらの影響により、頭痛や歯痛をはじめ、あらゆる病気を引き起こしてしまう恐れがあります。
冷えやスマホネックからくる肩こりは姿勢の悪さが原因です。
「何だか肩が重い」「首がずっと下を向いていた」と気づいたら、首回りのストレッチをすることを習慣にしましょう。そうすることで首や肩の筋肉の緊張が解けて肩こりから解放されるでしょう。

若い時はあまり冷えの怖さを意識していないのではないでしょうか。暑がりだからと言って冷えないとは限らないのです。体調が何となく悪いという時は身体を温めてみることをおすすめします。
たとえば、寝る時だけでも腹巻をしてみましょう。ダイエットをしていれば尚更、身体を温めて脂肪を燃えやすくしましょう。

身体を冷やせば病気になりやすい。ならば、身体を温めてあげれば病気になりにくいのではないでしょうか。
それには、ストレッチを含めた運動です。こまめに動くことで姿勢は改善され血行も良くなります。
姿勢が改善されると嬉しいメリットがたくさんあります。
あなたも冷え改善、姿勢改善を目指して冷え知らずの姿勢美人になりましょう!

[ライター:健康管理士 松岡さとみ]

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