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暑さから守る!子どもの熱中症の症状や対策

2020/08/31

今年の夏も気温の高い日が続いていますね。
梅雨明け後は猛暑日が続き、「熱中症」に警戒が必要です。
日本気象協会よると、2020年は全国的に気温が高いことから、熱中症にも注意を促しています。
9月も平年より残暑が厳しくなると予想されており、まだまだ熱中症のリスクはついてまわります。

熱中症は気温や体調など、さまざまなことが要因となって引き起こります。
そのため、自分で意思表示ができない子どもは、保護者の注意が必要不可欠となります。
また、子どもは大人より体内の水分量が多く、失われる水分も多いことから、熱中症が重症化する恐れもあるのです。
今回は、「子どもの熱中症」について、初期症状や注意点、正しい対策などをくわしくご紹介します。
しっかり対策をして、夏の厳しい暑さから子どもを守り、熱中症を防ぎましょう。

子どもの熱中症の初期症状とは

熱中症の症状には、軽度から重度のものがあり、比較的軽度な症状の「熱湿疹」、中度の「熱疲労」、そして重症となる「熱射病」の3つに分けられます。
どんな症状が現れているかによって、熱中症の度合いにも違いがあるのです。
「熱湿疹」「熱疲労」「熱射病」、それぞれの症状を1つずつ解説していきます。

軽度な症状「熱湿疹」とは

熱湿疹は、熱中症の“初期症状”です。
状態そのものは一番軽いため、誰もが一度は経験したことのある症状がほとんどでしょう。
熱湿疹になると、以下のような症状が引き起こされます。

めまい、立ちくらみ、生あくび、大量の汗、筋肉痛、下痢、こむらがえり、唇のしびれ、頭痛、嘔吐、熱っぽい など

風邪や疲れなどで起こる症状と似ているので、ただの体調不良だと思い放置してしまう人が多いです。
しかし、熱湿疹の状態でしっかり対策をしなければ、熱中症がさらに悪化して重症化してしまうこともあります。
熱湿疹の症状が現れたら、まずは休むことが重要です。休んでも症状が改善されなければ、医師の診察を受けましょう。

中度の「熱疲労」とは

熱湿疹より症状が悪化すると、「熱疲労」が引き起こされます。
熱中症レベル2となり、中度とはいえ、非常な危険な状態です。
熱疲労の症状は、以下のようなものが挙げられます。

めまい、立ちくらみ、生あくび、大量の汗、失神、頭痛、嘔吐、脱力感、血圧の低下、集中力の低下、倦怠感、40度を超える高熱 など

中度の熱疲労は、医師による治療が必要です。
短時間で重度の熱射病まで状態が悪化してしまう場合があるため、すぐに病院へ診察に行きましょう。
自力で行動できないのであれば、救急車を要請しても良いレベルです。

重度の「熱射病」とは

熱疲労がさらに進行すると、熱中症でもっとも重い「熱射病」になります。
熱射病は、ただの体調不良とは異なり、症状も明らかです。
熱射病の症状は、以下のようなものが挙げられます。

失神、けいれん、意識がない、過呼吸、歩行できない、など

熱射病は、一刻を争う危険な状態です。
場合によっては命にかかわるので、すぐに救急車を要請しましょう。

子どもの熱中症が重症化しやすい理由

1.子どもは体温調節が未熟

汗をかくための体温調節機能は、年齢とともに育っていくものです。
そのため、幼い子どもは大人よりも体温調節機能が未熟で、うまく発汗ができません。
大人なら負担のない温度変化でも、体温調節がうまくできない子どもの場合、熱中症を発症してしまう可能性もあるのです。

2.大人よりも地面からの距離が近い

子どもは背が低いため、地面からの照り返しをたくさん受けています。
大人にとっては気にならない照り返しでも、地面からの距離が近い子どもにとっては、熱中症の原因となることも少なくありません。
歩道を歩くときはもちろん、ベビーカーに乗せて散歩をするときも要注意です。
まだ歩けない赤ちゃんは、ベビーカーの高さあっても、照り返しを強く受けてしまいます。

3.自分で体調調節をしたり、体調を伝えたりすることができない

大人は、暑いと感じれば服を脱いで体温調節をしたり、具合が悪ければ休んだりするなど、自分で体調管理ができます。
しかし、まだうまく言葉が離せなかったり、上着の着脱ができない子どもの場合、自力で熱中症対策をすることができません
子どもの様子をこまかく見ているつもりでも、すべてに気づくことができないこともあります。
体調の変化に気付くのが遅れてしまい、結果熱中症を引き起こしてしまう場合もあるのです。

熱中症を疑うポイント&適切な対応とは

熱中症には初期症状があるとはいえ、小さな子どもは自ら体調不良を訴えることは難しいでしょう。
また、多少具合が悪くても、子どもは元気に過ごしていることが多いので、熱中症を見分けるのが難しい場合もあります。
子どもの様子をみて、次のような変化があれば、熱中症を疑いましょう。

・ 大量の汗をかいている
・ 顔が赤くなっている
・ 体温が高い

これらはすべて、熱中症の初期にみられる症状です。
子どもは汗をかきやすく、体温も高めなのでつい見落としてしまうことがあります。
熱中症のサインにしっかり気付き、少しでも当てはまるようであれば、熱中症を疑って正しく対処することが大切です。

子どもの熱中症にかかったときの対処方法

子どもが熱中症を引き起こしたときは、できるだけ早く正しい対応を取ることが重症化を防ぐことに繋がります。
熱中症にかかったときは、焦らずに次のような対応を行いましょう。

1.涼しい場所に移動する

「熱中症かもしれない」と思ったら、まずは、できるだけ涼しい場所に子どもを移動させましょう。
外にいる場合は風通しのよい日陰に、可能であればクーラーの効いた室内へ移動させます。

2.衣服を脱がせて、熱を放出させる

移動させたら、衣服を脱がせて、カラダにこもった熱の放出を促します。
ベルトやゴムなど、カラダを締め付けるものがあれば、取り外したり緩めたりして、風通しを良くすることが重要です。

3.カラダを冷やす

うちわや扇子であおぐ、カラダに氷をあてる、水をかけるなどしてカラダを冷やしましょう。
熱中症の重症化を防ぐには、できるだけ早く体温を下げることが必要になります。
氷のうや保冷剤がある場合は、太い血管が流れている両脇や鼠径部にあてて冷やすのが有効です。

4.医療機関を受診する

カラダを冷やした後は、すみやかに医療機関を受診し、診察してもらいましょう。
「もう大丈夫」と思っても、実際には熱中症が重症化していることがあります。
重症化してしまうと命にかかわる場合もあるので、万が一、様子がおかしいときには迷わず救急車を要請し、到着するまでの間はしっかり冷却をして、できる対策を行いましょう。

子どもの熱中症を防ぐ有効な対策

子どもの熱中症は、未然の対策をしっかりしておけば防ぐことができる疾患です。
自分自身で体調の変化に気付くことができない子どもは、保護者がきちんと対策をして、熱中症を発症させてしまうことのないよう注意しましょう。

1.日ごろから暑さに慣れ、体力をつけておく

熱中症が発症するのは、気温が高いということだけではなく、その日の体調や体力なども強く影響しています。
そのため、暑さに慣れていない子どもは、体温調節が上手くできず、熱中症にかかるリスクも高くなります。
熱中症を防ぐには、体温調節機能が育つよう日ごろから暑さに慣れておくことが重要になります。
気温が高いとクーラーの効いた室内で過ごすことが増えがちですが、散歩程度でも良いので適度に外出をさせましょう。
また、栄養バランスの整った食事と睡眠を十分にとることも、熱中症に負けないカラダを作るために必要です。
睡眠不足にならないよう子どもが寝る前にクーラーで室温を下げておくと、子どももすんなり入眠できます。

2.こまめに水分補給をする

熱中症対策として欠かせないのが、“水分補給”です。
子どもは大人よりも代謝が良いので、汗や尿として水分がどんどん失われていきます。
そのため、よりこまめな水分補給が熱中症を防ぐ重要な対策となります。
水やお茶でも水分補給はできますが、失われたミネラルが補えないことはもちろん、すぐに汗や尿として排出されてしまうため、あまりおすすめできません。
子どもに水分補給として飲ませるのなら、利尿作用が少ないそば茶や麦茶、体内への吸収率が高い経口補水液、スポーツドリンクがおすすめです。
また、子どもは遊びに夢中になると、喉の渇きに気付かないことがあります。
15分に1回を目安に、こまめに水分を取るよう促してあげることが大切です。

3.速乾性のある涼しい服を着せる

熱中症は、衣服でも予防することが可能です。
子どもは大量の汗をかくので、汗をかいても快適さを保てるよう、速乾性のある素材の衣服を着せるようにしましょう。
風通しの悪い服は、汗をかくと服が肌にくっついて、汗の蒸発を妨げてしまいます。
速乾性がある涼しげな服は、汗をかいても服が密着しないので熱を放出でき、熱中症リスクを軽減することができます。
速乾性のあるインナーを着せるだけでも、熱中症対策になりますよ。

4.帽子をかぶせて、日差しから守る

日差しが強いときの外出は、帽子が必須アイテムです。
帽子をかぶせれば、子どものカラダにあたる日光を遮ることができます。
また、どんな帽子を着けるかによって日除け効果に大きく差がでてくるので、帽子を選ぶ際は、形と色、そして素材がポイントとなります。
形は顔にあたる紫外線を大幅にカットすることができる“つばの広い帽子”がおすすめです。
一部分だけでなく、帽子を囲むようにつばがついているタイプは、顔全体を日差しから守ることができるので、熱中症対策に効果的です。
色は、紫外線を通しづらいものを選びましょう。色が濃いほど、紫外線の浸透率は低くなります。
となると、「黒を選べば良い!」と思われがちですが、ここにもひとつ注意点が。
黒は紫外線をカットする効果はあるもの、その分紫外線を吸収するので、帽子そのものが熱くなるデメリットもあるのです。
そこでおすすめなのが、内側が黒、外側が薄い色の帽子。
暑さを避けながらも、しっかり紫外線を遮断することができるので、子どもに被せる帽子としては最適です。
そして最後に、重要なのが素材。
帽子によって、水にぬらすと冷たくなるものや、接触冷感のものもあります。
どんな素材を使っているのか見比べながら子どもに合うものを選ぶと、熱中症対策として有効です

5.外出時は、ときどき日陰で休憩をする

外に出ていると、つい休憩を忘れてしまうこともあるでしょう。
しかし、熱中症は気づかぬ間に進行してしまうことが多い疾患です。
初期症状だと、子どもの体調にさほど変化が現れないこともあるので、意識的に休憩を挟むことが重要です。
外にいるときは、こまめに水分補給をしつつ日陰で休み、涼みましょう。
また、大量の汗をかいていたり、顔が赤くなっていたりするときは、クーラーの効いた室内など涼しい場所へ移動することが予防にも繋がります。

6.子どもの体調を常に気に掛ける

少し具合が悪かったり熱があったりしても、元気に動き回ってしまうのが子どもです。
そのため、熱中症になりかけていても、体調の変化に気付くことができず重症化してしまう場合があります。
熱中症は、大量の汗をかく、顔が赤くなる、ふらつくなど、必ず何かしらの症状があるため、そのサインを見逃さないことが重要です。
子どもが遊びに夢中になっているときや、楽しそうに過ごしているときは、より注意して子どもの様子を見るようにしましょう。
また、熱中症は外にいるときだけでなく、室内でも起こる疾患です。
暑い日、戸外で過ごしているときはもちろん、家のなかや車内にいるときも、子ども体調を気にかけてあげることが熱中症対策に繋がります。

まとめ

子どもの熱中症を予防するには、保護者のサポートが必要不可欠です。
対策をしっかりして、子どもの体調の変化に気付くことができれば予防できます。
まだまだ暑い日が続きますので、対策を十分に行って、大切な子どもを熱中症から守りましょう。

[ライター:natsumama]

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