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春の不調 春野菜で上手にデトックス

2022/03/23

「春眠暁を覚えず」という言葉通り、春になると日中に眠気を訴える方が増えてきます。また、冬から春にかけて体が重い、むくみやすくなるといったトラブルも。それなら、春野菜のデトックス作用をうまく活用して、春特有の不調に対策をしていきましょう。今回は、おすすめ春野菜についてご紹介していきます。

春に不調が起こりやすくなるのはなぜ?

春になると、何となく体が重い、むくむ、日中に眠気が出るといった悩みの声をよく耳にするようになります。
では、これらの不調は何が原因で起こっているのでしょうか。

春は眠い!その理由とは

春のポカポカ陽気は、それだけで眠気を誘います。しかし、仕事や家事で大忙しのときの眠気は、本当に厄介ですよね?
実は、春は昼夜の寒暖差が激しく、それによって自律神経がバランスを崩すことで眠気が出やすいといわれています。
自律神経は交感神経と副交感神経から成り、双方のバランスが保たれている状態であれば、眠気などの不調が起こりにくいといわれています。
そして、季節によって起こる自律神経の不調は、規則正しい生活を送ることである程度は解消されると考えられているのです。
特に日常的な夜更かし癖がある方は、自律神経のバランスを整えるためにも、なるべく早めに床に就き、朝は毎日決まった時間に起きる生活を意識してみましょう。

春のむくみの原因はアレだった!

アスリートのように日常的にスポーツを行っていれば別ですが、ほとんどの方は、外気温が低い冬の期間は、スポーツはおろか、外出する機会も減らして家に閉じこもることが多いのではないでしょうか。
そして、このような生活を数カ月間続けていると、知らず知らずのうちに代謝機能が低下し、水分を代謝させるための能力も低下してしまっている可能性も。
つまり、基礎代謝の低下が水分代謝の低下を呼び込み、それが原因となって体重増加やむくみが起こりやすくなってしまうということです。
体重増加やむくみを起こりにくくするためには、スポーツをしたりや体を動かすなどをして対策していきましょう。

春野菜を活用してデトックスにチャレンジ

春に起こる不調は、生活習慣の見直しやスポーツなどで体を動かすことで対策できることがわかりました。そしてもうひとつ、体の内側からも対策することが大切です。
それでは早速、デトックスに役立つ春野菜とその栄養成分についてご紹介していきましょ

タケノコ

春といえばタケノコというくらい、タケノコは代表的な春野菜として知られています。また、タケノコは2月下旬あたりから市場に出回り始め、4月にピークを迎えたあとには5月下旬あたりまで楽しめます。
なお、タケノコは収穫してから日がたつほど、タケノコ特有のえぐみが出やすくなるため、入手後はできるだけ早めに灰汁抜きをして調理しましょう。
タケノコには以下のデトックス成分が含まれています。

・ 不溶性食物繊維
・ カリウム

食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があり、タケノコに多く含まれているのはセルロースなどの不溶性食物繊維です。
セルロースの主な働きは、腸内で水分を吸収し、不要物を体の外に排出させる働きがあります。
つまり、タケノコを積極的に摂ることが、便秘の予防や解消に役立つということです。ただし、不溶性食物繊維を一度に摂りすぎた場合、水分を吸収しすぎることで便秘になったり、腸の働きが活性化しすぎることで下痢や腹痛などが起こりやすくなる場合があるので、食べすぎには注意が必要です。
タケノコを毎日摂るなら、小鉢に軽く盛り付けた程度の量を目安にすると良いでしょう。

そしてもうひとつ、タケノコに含まれているカリウムには、体内のナトリウムを体外に排出する働きがあるため、水分停滞によるむくみの解消に役立ちます。
また、血中のナトリウムが増えると高血圧を引き起こす場合がありますが、タケノコからカリウムを摂っておけば、高血圧の対策にも役立ちます。

フキノトウ

雪の間からひょっこり顔を覗かせるフキノトウもまた、タケノコと並ぶ春野菜としてよく知られています。
フキノトウというと天ぷらのイメージが強いかもしれませんが、おひたしやみそ汁、フキノトウを細かく刻んだものを味噌につけて作るフキノトウ味噌としても美味しくいただけます。
ただし、おひたしやみそ汁の具材とした場合では、フキノトウ特有の苦みが強く出る可能性があるので、苦みが気になる方は、天ぷらでいただくのがおすすめです。
フキノトウは3月上旬から5月いっぱいまで楽しめますので、ぜひ春の食卓に摂り入れてみてください。
フキノトウには以下のデトックス成分が含まれています。

・ 食物繊維(水溶性、不溶性)
・ 植物性アルカロイド
・ カリウム

フキノトウには水溶性と不溶性の食物繊維が含まれていますが、その比率は不溶性のほうが多いため、タケノコと同様に摂りすぎると不調の原因になります。
また、フキノトウに含まれる植物性アルカロイドという成分は、フキノトウ特有の苦み成分で、害虫などから身を守るために生成される成分です。
つまり、毒性を持つ成分ということですので、調理の際には下ごしらえとしてしっかりと灰汁抜きをしておく必要があります。
なお、植物性アルカロイドは水溶性成分のため、しばらく水にさらしておくことで簡単に灰汁抜きすることができます。
さらに、むくみ対策に役立つカリウムも含まれているため、春の不調対策として、ぜひ摂っておきたいのがフキノトウだといえるでしょう。

菜の花

独特な香りと苦みがクセになることで人気が高い菜の花も、代表的な春野菜のひとつです。
菜の花というと、ナタネ油というイメージが強いかもしれませんが、ナタネ油は菜の花がつけた種を絞った油ですので、菜の花とは風味が全く異なります。
たとえば、ナタネ油は炒め物などに使われることが多いのですが、菜の花のような独特な香りは感じません。
一方、菜の花は若い茎と花を調理するので、菜の花特有の香りをそのまま楽しむことができます。
また、菜の花は香りが強いため調理が難しいのでは?と感じるかもしれませんが、おひたしやゴマ和え、ツナマヨ和えなどにすると、比較的癖がなく美味しく楽しむことができます。
菜の花には以下のデトックス成分が含まれています。

・ 硫黄化合物イソチオアネート
・ 食物繊維(水溶性、不溶性)
・ カリウム

硫黄化合物イソチオアネートという成分名、普段はなかなか見聞きする機会がないのではないでしょうか。硫黄化合物イソチオアネートは、肝臓に働きかけて解毒作用を高める成分であるため、特にアルコールの摂取などで肝機能が心配な方にはおすすめの成分です。
また、菜の花にも水溶性と不溶性の食物繊維が含まれていますが、どちらかというと不溶性のほうが多いため、水溶性食物繊維が多いフルーツなどと合わせて摂ると良いでしょう。
さらに、カリウムやリンなどのミネラル成分も含まれているため、ミネラル不足が気になる方にもおすすめです。

さやえんどう

さやえんどうには、きぬさやえんどう、オランダえんどう、さとうさや、スナップえんどうなどの種類があり、流通量が最も多いきぬさやえんどうは四季を通じて楽しむことができます。
こう聞くと、さやえんどうは春野菜ではないのでは?という疑問が生じるかもしれませんが、きぬさやえんどうを含むさやえんどうは、3月上旬~5月下旬までが旬の時期となっています。
なお、さやえんどうは炒め物やみそ汁のほか、煮物やサラダなど、幅広い活用方法がありまるので、ぜひメニューに取り入れてみてください。サッと茹でるだけでそのまま食べられるスナップえんどうもおすすめです。
さやえんどうには以下のデトックス成分が含まれています。。

・ ビタミンB1、B2
・ ビタミンC
・ 不溶性食物繊維
・ β-カロテン

ビタミンB1とB2には代謝アップ作用があるため、春に陥りやすい代謝機能の低下対策に役立ちます。
また、ビタミンCも含まれているため、美白を意識した食生活を送りたい方にもおすすめです。ただし、ビタミンCは加熱で破壊される成分であるため、調理する際にはサッと茹でる、サッと炒めるなどして、長時間加熱しないように注意してください。
さらに、不溶性食物繊維やβ-カロテンも含まれていますので、ビタミン不足の方には特におすすめです。
さやえんどうは下ごしらえが面倒というイメージがあるかもしれませんが、デトックスや美容・健康に役立つ成分が豊富に含まれていますので、ぜひ積極的に摂ることを心がけてみてください。

セロリ

セロリは1年中食品スーパーなどで見かけますが、旬を迎えるのは冬から春にかけてとされています。
セロリは香りが強く、好き嫌いがはっきりと分かれるかもしれませんが、生食だけでなく、漬物や炒め物、スープなど、幅広いメニューに活用できるというメリットがあります。
なお、セロリの筋は加熱しても柔らかくならないため、筋を取り除いてから調理するようにしてください。
セロリに含まれるデトックス成分は以下の通りです。

・ 食物繊維(水溶性、不溶性)
・ビタミンB1、B2
・アピイン、セネリン
・植物性アルカノイド
・ β-カロテン

アピインやセネリンという成分はあまり馴染みがなく、初めて聞いた方もいるのではないでしょうか。実は、これらの成分には精神の安定作用があるといわれており、ストレスによる自律神経の乱れ対策として役立つといわれています。
また、ご紹介してきた春野菜と同様に、食物繊維やビタミンB1、B2、植物性アルカノイド、β-カロテンが含まれていますので、ぜひ積極的に摂る工夫をしてみてください。
セロリの香りが苦手な方は、他の野菜をたっぷり使ったポトフやスープなどのメニューがおすすめです。

ここまでは、デトックスにおすすめの春野菜と調理方法についてご紹介してきました。ご紹介してきた春野菜は、どれも食卓でお馴染みのものばかりなので、ぜひ毎日のメニューに取り入れてみてください。

春のデトックスには果実もおすすめ

春野菜のデトックス作用を高めるためには、野菜以外の食材も摂ることも大切です。その代表として挙げられるのが果物です。

バナナ

バナナにはカリウムが多く含まれているため、デトックスに役立ちます。また、バナナには食物繊維、ビタミンB群、ポリフェノールのほか、脳内伝達物質・セロトニンの生成にかかわるトリプトファンという成分も含まれているため、寝つきが悪い、イライラするなどでお困りの方にもおすすめです。

アボカド

アボカドはカリウムを多く含むことでよく知られている果実ですが、実は、ビタミン群やビタミンK、食物繊維も多く含んでいるため、デトックスにも役立ちます。
また、抗酸化作用があるビタミンEも豊富に含んでいるため、エイジングケアを意識したい方にもおすすめです。

リンゴ

リンゴに含まれている水溶性食物繊維のペクチンには、腸内に到達すると悪玉菌を排除して善玉菌を増やす働きがあるといわれています。
つまり、腸内環境を整えてデトックスしたい方には、ぜひ摂っていただきたい果実です。
リンゴはそのまま食べるだけでなく、サラダやデザートなどにも幅広く活用できるので、積極的に摂取することをおすすめします。

まとめ

今回は、春野菜のデトックス作用や、おすすめの春野菜、春野菜とともにとっておきたい果実についてご紹介してきました。
春のポカポカ陽気はとてもありがたいのですが、それと同時に、春になると眠くなる、むくみやすくなるといったトラブルに悩まされる人が増えてくるのも事実です。
この春特有の悩みを春野菜で対策できるのなら、試してみない手はありません。
ご紹介してきた春野菜や果実はどれも簡単に摂れますので、意識して摂ることを心がけ、デトックス作用を実感してみてください。

[ライター:山田美羽]

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