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冬服を次シーズンまで美しく保管するコツ

2021/04/28

ぽかぽかと暖かい日も増え、厚手の服を着る回数も少なくなってきました。
活躍してくれた冬用の衣類もそろそろ片付けて、衣替えの準備が必要です。
しかし冬服は暖かいニットや裏起毛など、キレイに畳んでもかさばるものがほとんど。
次の冬までは半年以上も期間があくため、ただしまうだけでは傷んでしまう場合があります。
冬服を次シーズンまで良い状態を保ったまま保存するには、正しい方法で保管することが大切です。
そこで今回は、冬服を傷めず長持ちさせる保存の仕方について詳しくご紹介いたします。

冬服は暖かくなる前に始めよう

春と言えば「三寒四温」。暖かい日が続いたと思ったら、冬に戻ったかのように寒い日がやってくることもありますよね。
桜が咲くころでも、“花冷え”と言って気温が下がるものです。
そのため、冬用の衣類をしまうタイミングをのがしてしまいがち。
気づけば春が過ぎ、あっという間に5月のGWを迎えていた…という経験をしたことがある方も少なくないでしょう。
しかし春が過ぎても冬服をしまわないのは、少し危険。
なぜなら、暖かくなってから冬服をしまうと、服が傷み、汚れが目立ちやすくなるリスクがあるからです。

15~20℃を超えると虫が発生しやすくなる

冬服を4月中にしまうことをおすすめする理由のひとつとして、虫の発生。
衣類につく虫は、気温が15℃以上になると活動を始めます。
5月の連休は真夏日となる地域があるほど、暖かい日が増えますよね。
そのためGWまで冬服をしまわずにいると、虫が衣類にたまごを生み、虫に食われるリスクが高まるのです。
大切な冬服を虫から守るためにも、4月中の衣替えが必須となります

冬服を長持ちさせるためにやっておくべき5つのこと

冬服は4月中にしまうことが大前提ですが、畳んで収納すればよいというものでもありません。
次シーズンまでキレイな状態で保管しておくために、次の3つのことを行いましょう。

1. 洗って汚れをしっかり落とす

冬服は夏と違って汗をかくにくい季節のため、あまり汚れていないようにも見えます。
しかし、目立つ汚れがない場合でも、皮脂や汗、食べ物の飛び散りなどにより汚れが蓄積している状態です。
汚れを落とさずにそのまま保管すると、黄ばんだり虫に食われたりする恐れがあります。
たとえ着用回数が少なくても、一度袖を通したものであれば必ず洗いましょう。

また、冬服は素材によって「洗濯機で洗ってもよいもの」と「クリーニング店に出した方が良いもの」に分かれます。
衣類についている洗濯表示を見れば、クリーニングに出すべきものか判断できます。

おけに×印がついた「家庭洗濯不可」の表示がある衣類は、洗濯機で洗えません。
しかし洗濯機はNGでも、手洗いならOKとしているものもあります。
まずは洗濯表示をチェックして、クリーニングに出すものと自宅で洗うものと、仕分けしましょう。
ちなみに、冬服を自分で洗うときは、おしゃれ着用の洗剤を使うと型崩れを防ぐことができます。
衣類へのダメージを最小限に抑えながら、汗じみなどの汚れをすっきりと落とせるので、ぜひ活用してみましょう。

2. 晴れた日に乾かす

洗濯を終えた後は、しっかり乾かすことも重要です。
水分が残ったまましまうと、収納ケースやクローゼット内の湿度が上がり、衣類にカビが発生する可能性があります。
衣類に発生したカビは、クリーニングに出しても簡単に落とせるものではありません。
見た目が悪くなるだけでなく、カビのいやなにおいや生乾きのにおいが衣類に染み付く恐れも。
洗濯をした後は天気の良い日に干して、十分乾かしてから保管しましょう。

また、クリーニングに出した冬服も同様です。
持ち帰ってからすぐにしまうのではなく、ビニールから出して1日干してからクローゼットや収納ケースへ保管します。
クリーニングの衣類についている透明ビニールを付けっぱなしにするのはNGです。
ビニールをかぶったままの冬服をしまうと、湿気やすくなりカビの発生リスクを高めてしまいます。
クリーニング品を持ち帰ったら、すぐにビニールを取り外しましょう。

3. しわを伸ばして畳む、または吊るす

せっかくキレイに洗った冬服も、丁寧にしまわないとしわができてしまいます。
洗った後は畳んで、必要に応じてアイロンをかけることが大切です。
キレイな状態で保管することで、型崩れやしわを防ぐことに繋がります。
冬服の種類やかたち、素材、大きさに応じて畳む、または吊るして保管しましょう。

4. 防虫剤を用意する

大切な冬服に虫を寄せ付けないためにも、防虫剤の利用は必須です。
防虫剤は、ドラッグストアやディスカウントショップで購入できます。
クローゼットに吊るすタイプと収納箱に入れるタイプがあり、商品によって防虫できる範囲も異なります。
収納場所や衣類の量に合わせて、適切な防虫剤を購入しましょう。
また、防虫剤の効果は無限ではなく、半年~1年と限りがあるので、シーズンごとの交換も必要です。

5. 収納スペースは余裕を持たせる

畳んで収納ケースにしまう、クローゼットにつるす場合も、スペースにゆとりを持たせることが望ましいです。
狭いスペースにたくさんの冬服を詰め込むと、型崩れの原因となります。
とくに収納ケースやたんすに保管する場合は要注意。
冬服は見た目以上に繊細なものが多いので、無理に詰めると傷んでしまいます。
また、衣類が多すぎるとせっかく用意した防虫剤も、効果が半減。
虫を寄せ付けてしまいかねません…。
とはいっても冬服をしまう場所には限りがあるもの。
衣替えの都度、持っている服を見直し、断捨離をして数を減らすことも大切です。
ワンシーズン着なかった服は思い切って手放しましょう。
来シーズンも着たい冬服だけを厳選して保管しておくことは、収納スペースにゆとりを持たせるだけでなく、衣変えの手間やクリーニング代の節約ができるメリットもあります。

種類別!冬服の保存方法

冬服はアウターやセーター、トレーナーなど種類が豊富です。
衣服によって素材はもちろん生地の厚みも異なるので、それぞれ適切な方法での保存が必須となります。
物によっては、自宅の洗濯機で洗えないものもあるので注意が必要です

ダウンコート

ダウンコートは、ご家庭の洗濯機で洗えるものが多くあります。
洗濯表示を見て、手洗い可のマークがあればOK。
自分で洗うときは、型崩れやしわを防ぐおしゃれ着洗剤を使いましょう。
ただし、毎日のように着用していたダウンコートは、汗などの汚れが蓄積している場合も。
手洗いで落とせる汚れには限界があります。
汗や皮脂といった汚れをしっかり落とせないまま保管すると、衣類が黄ばむ原因となるので要注意です。
手洗い可のダウンコードでも、汚れがひどい場合や頻繁に着用していたものは、クリーニング店へ持っていくことをおすすめします。

● ダウンコートの保管は洗濯ネットが便利

ダウンコートは他の衣類よりも厚みがあり、たった1着でもかなり場所を取ります。
そのため、クローゼットに保管すると、他の衣類が入りきらなくなることも少なくありません。
ダウンコートはしわになりにくいため、畳んで収納してもOK。
畳んだダウンコートは、洗濯ネットに入れて保管するとよりコンパクトになるのでおすすめです。
洗濯ネットは、衣類用の圧縮袋ほど縮まないので、衣類が痛む心配もありません。
ダウンコートの保管に洗濯ネットを使う場合は、メッシュタイプで通気性の良いものを選びましょう。
また、ダウンコートは他の衣類より虫がわきやすいため、防虫剤も必須アイテムです。

● 手洗いできないコートは収納袋へ保管を

毛皮など手洗いできないコートの場合は、クリーニング店に出しましょう。
ブランドものや飾りのあるコートも、プロにお任せした方が美しく仕上がります。
クリーニングから帰ってきたコートは、その後の保管方法に要注意です。
コートについているビニールはすぐに外し、収納袋に入れましょう。
収納袋をかけることで、虫やほこりがつくのを防ぐことができます。
コート用の収納袋は、ディスカウントショップや100円ショップでも購入可能です。
収納袋には、ショートタイプやロングタイプなどサイズがあるので、事前に大きさを測っておきましょう。
また、収納袋はカビを防止するものや臭いを抑えるもの、型くずれしにくいものなど、機能性もさまざまです。
コートの素材やかたちに合わせて、最適な収納袋を選ぶと次シーズンまで美しく保管できます。

セーター、ニット

暖かいセーターやニットは、虫にとっても居心地が良い場所です。
湿気もこもりやすいので、放っておくとカビも繁殖してしまいます。
そのため、他の冬服よりもさらに徹底した管理が必要です。
セーターも洗濯表示を見て、自宅で洗えるかどうかを確認しましょう。
手洗い可の場合は、ダウンコート同様におしゃれ着洗剤で洗います。
コートは洗濯機NGであっても、手洗いはできるものも多くあります。

● セーターは布でできた収納ケースがおすすめ

衣類を畳んで保管する際は、プラスチック製の収納ケースを利用することが多いですよね。
透明で中身が見えやすく、収納力も抜群なので重宝します。
ですが、プラスチック製の収納ケースは密閉状態となるため、通気性が悪いという欠点があります。
そのため、虫やカビが発生しやすいセーターを保管するのには適していません。
セーターは、通気性に優れた布製の収納ケースがおすすめです。
布でできている収納ケースは、プラスチック製と比べて湿気がこもりにくく、虫やカビの発生リスクも低め。
大切なセーターを、次のシーズンまでキレイな状態で保管することができます。
布製の収納ケースは、ホームセンターや100円ショップでも購入可能です。

フリース素材の衣類

フリースは軽くて暖かいので、冬服の定番素材ですよね。
服だけでなく、手袋やマフラーなどフリース素材の小物を使っている方も多いかと思います。
フリースに使われているポリエステルは、暖かいだけでなく耐久性もあるため、基本的には洗濯機で洗っても問題ありません。
速乾性にも優れていて、他の衣類と比べてもわりとすぐに乾きます。
また、セーターとは真逆で湿気がたまりにくいので、虫やカビの発生はそこまで心配しなくてもOKです。

● 摩擦と熱に弱いフリース!洗濯時の注意点

着心地が良いでだけでなく、保管もしやすい優秀なフリース素材ですが、2つ欠点があります。

1つ目は、洗濯により縮みやすく毛玉もつきやすいという点です。
自宅でフリース素材のものを洗濯して、毛玉がたくさんついてしまった経験はないでしょうか?
それは、洗濯の摩擦によって、繊維がごわつくために起こるものです。
フリースは丈夫で長持ちですが、摩擦には強くありません。
そのため、自宅の洗濯機でそのまま洗うと、毛玉ができたりほこりがくっついてしまったりする場合があるのです。

もうひとつの欠点は、洗濯で縮みやすいという点。
フリースはニットと真逆の性質であるものの、基本的な編み方は同じです。
そのため、洗濯をすると縮む場合があります。
また、フリースは摩擦だけでなく熱にも弱く、耐性がありません。
フリース素材の衣類の洗濯表示をよく見てみると、「タンブラー乾燥禁止」のマークがあるものが大半です。悪天候の日や急いで乾かしたいときも、乾燥機の利用は避けましょう。

● 洗濯ネット&ドライコースがおすすめ

フリース素材の衣類を洗濯する際は、できるだけ摩擦から守ることが重要です。
洗濯機で洗うときは、畳んで洗濯ネットに入れると、他の衣類との摩擦を軽減できます。
また、裏返して洗濯をすると、表面に毛玉ができにくくなります。
使用する洗剤はおしゃれ着用の型くずれが起きにくいものを。
服を丁寧に洗うことができる「ドライコース」で洗うと、デリケートなフリース素材でも傷みにくくなります。
「ドライコース」は、おうちクリーニングや手洗いコースなど、メーカーによって呼び方が異なります。

● 収納はプラスチック製のケースでOK

フリースは洗濯に注意する必要がありますが、湿気がこもりにくいため、虫やカビの発生リスクは低くなります。
しまうときは丁寧に畳んで、プラスチック製の収納ケースにしまえばOK。
臭いが気になる方は、抗菌防臭剤を入れておくと次シーズンも快適に着ることができます。

まとめ

冬の衣類を次シーズンも良い状態で着るためには、洗濯と防虫、そして収納の3つが重要なポイントとなります。
素材によって適した洗濯方法や収納方法にも違いがあるので、それぞれ適切な保存が必須です。
少し手間はかかりますが、次の冬も袖を通せるよう、丁寧に保存しましょう。

[ライター:natumama]

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