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高齢者の熱中症事情とは?症状・対策法・周囲の対応について

2021/08/04

高齢者が熱中症を防ぐために、周囲はどう行動すれば良いのか?
ご家族に高齢者がいたり、ご近所に高齢者が多い場合など、心配されている方も多いかと思います。
高齢者の熱中症事情は、若者の熱中症とはまた異なる大変さがあります。

高齢者の熱中症を防ぐためにはどうすれば良いのか?熱中症になってしまったらどのような行動をすれば良いのか?高齢者の熱中症に備えるための対策法をご紹介していきます。

そもそも熱中症とは

熱中症は気温や湿度が高いことなどが原因で体温調節がうまくいかなくなり、体内に熱がこもってしまい身体にさまざまな問題が発生します。

元々人の身体には気温の変化によって体温が上がっても、熱を外に逃がす機能が備わっています。
ところが熱中症になると熱を外に逃がすのが難しくなり、体内に熱がたまって問題が発生してしまうのです。

熱中症の主な初期症状として、以下が挙げられます。

・大量に汗をかく
・こむら返り
・めまい
・立ちくらみ
・筋肉痛

熱中症は重症度によって3段階に分けられます。

Ⅰ度:大量発汗、めまい、筋肉痛など、現場での応急措置で対応する軽度
Ⅱ度:吐き気、頭痛、倦怠感など病院への搬送が必要となる中等度
Ⅲ度:高体温、痙攣、意識障害など入院して集中的な治療が必要となる重度

熱中症の症状に早い段階で気づくためには、普段から予防と対策を意識して生活していくことが大切です。

熱中症の症状を放置するとどうなる?

熱中症が重症化すると、身体の痙攣・意識障害・手足の運動障害・高体温といった症状が起こります。昏睡状態が続いたり多臓器不全を起こしたりと、時に命に係わることもあるため注意が必要です。

高齢者が熱中症を自覚するのは難しい

「高齢者が熱中症になった」とニュースで聞くと、「なぜ早めに対処しなかったのか?」と疑問を感じる人も少なくないでしょう。しかし、高齢者が熱中症を自覚するのが難しいのには理由があります。

高齢者は体内を占める水分の割合が、成人に比べて低いといわれています。そのため気温の影響を受けやすく、熱中症のリスクが高くなります。

さらに、高齢になると感覚の衰えも発生するため、自分が水分不足になっていると気付かないケースも珍しくないのです。

また、高齢者は持病を抱えている場合も多く、年齢に加えて持病の影響によって体温調節が難しくなっている場合も考えられます。

たとえば糖尿病・腎臓病・高血圧といった持病は、体温調節を難しくさせる傾向があります。持病を持っている高齢者が家族や地域にいる場合、より丁寧な見守りや声かけをしていくことが大切です。

高齢者が家族にいる場合はどうしたら良いの?

家族に高齢者がいる場合、「のど渇いてる?」「倦怠感が無い?」などの声掛けをし、定期的に水分補給を心がけることで熱中症のリスクを防ぎやすくなります。

ほかにも、手が届く場所に水やお茶を置くなどし、高齢者の様子に少しでも違和感を抱いたら、かかりつけの病院に相談することも大切です。

ちょっとした工夫を実践するだけでも、高齢者の熱中症を防ぎやすくなります。
「高齢者は熱中症のリスクが高い」を前提に、普段から家族の間で話し合っておきましょう。

実は家の中でも熱中症は起こる

「熱中症は外で起こる」と考えがちですが、実は家の中であっても熱中症は起こります。近頃は夏になると気温が30度以上になるのも珍しくありません。

家は日中に熱をため込み、夜になると熱を放出します。そのため「夜になっても暑い」そんな家が少なくないのです。

鉄筋コンクリートの家だけではなく、木造住宅の場合でも1階の熱が2階に流れて暑さを感じる場合があります。

外出時はしっかり熱中症対策を行っていても、家の中では特別な対策をしていないことも珍しくありません。

それは、外出時と比べて家の中では動きも少なくなり、体温調節への意識が薄くなるためです。高齢者への気遣いはもちろん、自分の体調にも気を付けて、家の中でも熱中症対策を行っていきましょう。

熱中症を疑っていても高齢者が我慢する理由

「もしかして熱中症かも」とうすうす感づいていながら、我慢してしまう高齢者が少なくありません。家族や地域の人たちからすれば、「なぜすぐに相談してくれないのか」疑問に感じることでしょう。

実は高齢者に多いある理由が関係しています。

人に気を使わせたくないから

「家族に心配させたくない」「地域の人たちに迷惑をかけたくない」そんな思いから、熱中症の症状があっても、黙っているケースが珍しくありません。

高齢者は「人に迷惑をかけるのは悪いこと・心配させてはいけない」と考える方が多くいます。

そのため、自分よりも他人を優先させる考えが根付き、熱中症だと感じていても言葉に出して助けを求めるのを躊躇してしまうのです。

家族に怒られたくない

「家族に怒られるのが怖い」そんな思いから、熱中症になっていると感じていても黙っているケースも少なくありません。

家族からすれば心配のあまりつい声が大きくなっているだけと感じていても、高齢者から見ると違って見えている可能性も考えられます。

心理学の世界において、怒りの感情は第二感情と言われています。第一感情は心配・悲しい・辛いといった、多くの場合はネガティブな感情です。

高齢者への対応の場合、相手を心配する第一感情があるにもかかわらず、第二感情である怒りが全面に出てしまうことがあります。

これは車の目の前に人が飛び出した際、運転手が相手に怒りの感情を抱く場合と似ています。本当は「びっくりした・怖かった」と思っているのに、怒りの感情を相手にぶつけてしまうのです。

そのため、高齢者と接する際は、「心配している」と素直に伝えるようにすると、熱中症になった際に気軽に相談してもらえるようになります。

熱中症にならない自信がある

「自分はまだまだ元気だから多少のことなら平気」と考える高齢者もいます。自分の体力に自信があるため、うすうす感づいていながらも自分が熱中症になるわけがないと考えてしまいます。
しかし、近年は35℃を超える危険な暑さが続くことが多くあり、こうした環境の変化に対応した夏の過ごし方をしていかなければいけません。

他にも、「夏は暑いものだから」「エアコンは電気代がかかるから」といった理由で、暑くても我慢をしてしまう高齢者も多くいるので注意が必要です。

高齢者に見られる熱中症のリスクを高める行動

高齢者は自分でも知らず知らずのうちに、熱中症のリスクを高める行動を取っていることがあります。高齢者に見られる行動の特徴を知っていきましょう。

エアコンを使わない

高齢者の中には、夏の暑い日でもエアコンを使わない人がいます。エアコンにかかる電気代がもったいないといった理由から、エアコンを使わない人が少なくないのです。

年齢を重ねて会社を退職すると。金銭事情がかわってきます。そのため「万が一のときに備えたい」と、節約生活をしている高齢者世帯がいます。

また、20~30年前のエアコンの電気代は、一般的に今の3倍程度かかっていたため、エアコンの電気代は高いものという印象が強く残っている方もたくさんいます。
しかし、近頃のエアコン(冷房)にかかる電気代は、つけっぱなしにしても1日に300円前後が一般的です。(気温・部屋の広さ・環境・エアコンの性能にもよる)

熱中症で病院に運ばれることになれば、もっと高額な医療費が発生したり命を落としたりする場合もあります。このような熱中症によって発生する大きなリスクを考えると、エアコンの電気代は必要な出費と言えるかもしれません。

作業に熱中して水分補給を忘れる

畑仕事やスポーツに熱中するあまり、水分補給を忘れてしまう高齢者もいます。前述のとおり、高齢者は暑さを感じ取る感覚が弱っている場合があります。

そのため目の前の作業に集中していると、「つい水分補給を忘れる」といった事態が起こるのです。「自分では大丈夫だと思っていた」と、熱中症になってから言う人もたくさんいます。
そのため、高齢者が畑仕事やスポーツといった外での活動をしている場合、水分補給を促す声かけをしていくことが大切です。

食事量が極端に少ない

熱中症を防ぐためには、水分はもちろん塩分も重要とされています。人が汗をかくと、水分だけではなく塩分も排出されるため塩分の補給が必要となるためです。

また水を飲みすぎると体内のナトリウムの濃度(塩分)が低下するため、水をよく飲む夏は特に注意する必要があります。食事量が極端に少ない高齢者の場合、体内のナトリウムの濃度が低下しがちです。

外での活動が多いのに、食事量が少ない方は特に注意が必要です。
水分と一緒に適度な塩分もとるように心がけましょう。

熱中症のリスクを軽減するアイテム

熱中症のリスクを下げるアイテムがあると、熱中症の予防はもちろん初期症状が出たときの対策もしやすくなります。

経口補水液

特に外での活動が多い高齢者に持ち歩きを検討して欲しいのが、経口補水液です。経口補水液は、水と塩分と糖分が含まれていて体に必要な水分を素早く補給できるため、熱中症などで起こる脱水症の改善におすすめです。

水だけを飲みすぎるのは良くないと分かっているけど、塩分を取るのが難しいことも。塩分の多い食べ物はたくさんありますが、夏の暑い日だと食事自体あまり受け付けない可能性が考えられます。
また、塩分を求めるあまり食べ過ぎてしまい、逆に身体の状態を悪くしてしまう恐れも。

そんなときは、経口補水液を効果的に活用してみてください。

ネッククーラー

ネッククーラーは首からかけて使用する商品です。首にある太い血管を冷やすことで、効率的に身体を冷やすことができます。

しかし、一口にネッククーラーといっても形状から使い方まで様々なものがあります。充電式や冷やして固めるタイプなど、多彩な商品から選ぶことが可能です。
目的や用途など自分に合ったものを見つけて使ってみてはいかがでしょうか。

塩飴やタブレット

塩飴やタブレットは、気軽に塩分を摂取できる夏のマストアイテムです。夏の暑い日に食べ物を持ち歩くのは大変と考える高齢者は少なくありません。

塩飴やタブレットならポケットに入れたりカバンに入れたりと気軽に持ち歩けます。レモンやフルーツなどさまざまな味があり、スーパーやコンビニなどでもたくさんの種類が販売されているので試してみてはいかがでしょうか。

高齢者が熱中症になったら?

高齢者に熱中症の疑いがある場合、早めの応急措置を行うことが大切です。

1.意識があるかを確認する
2.救急車を呼ぶ
3.涼しい場所に移動
4.身体を冷やす

まずは意識があるかを確認しましょう。意識があるなら水分補給をさせ、意識が無い場合は無理に水分を取らせるのは避けます。
意識が無い人に無理に水分補給をさせようとすると、水が気管に入ってしまう可能性があり危険です。次に救急車を呼びます。救急車を呼ぶ際は、なるべく本人の様子を詳細に伝えましょう。

涼しい場所に本人を移動させたら、衣服をゆるめて身体を冷やします。身体を冷やす際は、首すじ・脇の下、鼠径部を中心に冷やすと効果的です。

念のため救急車を呼ぶ際に、すぐにできる対処があるか聞くといいでしょう。

「自分だけでは対処が難しい」と感じたら、周囲に協力を求めることも大切です。普段から地域の連携を高め、いざというときに協力しあえる関係を作っていきましょう。

家族には電話するべき?

あなたが家族ではなく友人やご近所の人であるなら、家族に電話したほうが良いでしょう。電話する際は家族が慌てないよう、なるべく感情的にならず淡々と伝えることが大切です。

自分が誰なのか・本人の様子・救急車は呼んだのか・本人は今どこにいるのか?まずは重要なポイントだけ伝えてください。家族が混乱している様子を見せるなら、優しい言葉をかけて落ち着かせましょう。

高齢者の熱中症を防ぐためには正しい知識を持つことが大切

高齢者の熱中症を防ぐためには、熱中症に関する正しい知識を持つことが大切です。普段から熱中症に関する情報にアンテナを張り、いざというときすぐ動けるようにしていきましょう。

他にも、家族や身近な高齢者に熱中症の症状が現れた場合を想定し、家族や地域の人と話し合っておくことも大切です。

また、高齢者の性格によっては熱中症のリスクを高める行動を取っていたり、熱中症の不安を抱えていても人に相談するのが難しかったりします。

普段からコミュニーケーションを取り、気軽に相談しあえる関係を作っていくことも大切です。

熱中症はいつでも起こる危険性があります。日頃からご家族やご近所の方が体調をこまめに気にかけ、積極的に声を掛けてあげて下さい。

[ライター:江連]

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