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5月8日は「母の日」。起源や由来、海外とはどう違う?

2022/04/25

今年の「母の日」の準備は進めていますでしょうか?
日本の母の日は、カーネーションを添えて感謝の気持ちを伝える日として定着しています。
ですが、毎年お祝いをしている方でも、そもそも母の日とは具体的にどういうものなのか知らない方も少なくないはず。
そこで今回は、年に一度の「母の日」について、いわれ・由来を解説していきます。
より深く母の日の意味を知って、感謝の気持ちを伝えてみましょう。

母の日は「お母さん」に感謝を伝える日

まずは、そもそも母の日とは何なのか?ということを簡単におさらいしておきましょう。
母の日とは、1年に一度お母さんに感謝の気持ちを表す大切な日です。
日ごろの苦労をねぎらい敬う、母親にとっての「記念日」のようなもの。
普段はなかなか言葉にできない感謝・尊敬の気持ちを、プレゼントとともに伝える演出が定着しています。
祝い方や起源は異なる部分もありますが、日本だけでなく世界共通で行われているイベントです。

2022年は「5月8日」

母の日は、毎年5月の第2日曜日に行われます。
そのため、毎年同じ日にお祝いするというものではありません。
参考までに、今年から2025年までの母の日はいつなのか、調べてみました。

2022年:5月8日
2023年:5月14日
2024年:5月12日
2025年:5月11日

こうして見てみると、母の日の日付にはバラつきがあることが分かります。
2022年の母の日は「5月8日」ですが、来年は5月14日が母の日です。
数年先まで見ても、5月8日に母の日はやってきません。
このように、母の日は毎年変わりますので、毎年「第2日曜日」が母の日になることを、忘れずに覚えておきましょう。

母の日の起源

日本では毎年恒例のイベントとなっている母の日ですが、始まりはどのようなことがキッカケだったのでしょうか。
母の日のいわれ・由来に迫ります。

アメリカ発祥説が強い

母の日は世界中で行われている行事ということもあり、起源については諸説あります。
そのなかでも、一番有力とされているのが「アメリカ発祥説」です。
始まりは、さかのぼること100年以上前。
アメリカのウエストバージニア州で暮らしていた、「アンナ・ジャービス」という1人の女性がルーツだと言われています。
アンナの母親が亡くなり、フィラデルフィア教会で開いた集会で、白いカーネーションを配ったことが始まりです。

「白いカーネーション」は母親への敬意

アンナの母親「ミセス・ジャービス」は、もともとアメリカで活躍した看護師でした。
ミセス・ジャービスが生きていたのは、1861年に始まった南北戦争が勃発した時代。
暮らしたいた場所、バージニア州西部も、激戦地となりました。
そんななか、ミセス・ジャービスは、対抗する戦争時も中立し、南北問わず全負傷者の手当てに奔走したのです。
終戦後も、敵対していた南北を結びつけるために、「母の友情の日」を制定し、平和な未来を願って活動を続けました。
しかし、アメリカ平和のために働き続けたミセス・ジャービスは、1905年5月の第2日曜日に、72歳で人生の幕を閉じます。
母親への敬意を表して、娘であるミセス・ジャービスは、「白いカーネーション」を配りました。
この出来事により、ミセス・ジャービスの命日を「母の日」と呼ぶようになった説が有力とされています。

しかし、母の日の由来については起源が多く、アメリカのほかに「イギリス説」もあるようです。

日本で定着したのは「明治時代」

アメリカでは1910年ころから全土に広がっていった「母の日」ですが、日本で始まったのは
明治時代~大正時代。
ちょうど、日本にキリスト教が伝わったとされている頃です。
キリスト教が広まったこととから、教会を通じて「母の日」の存在が徐々に伝わっていったとされています。
教会へ行き、白いカーネーションに想いを乗せて、母親へ尊敬の意を表す。これが、母の日に込められた本当の意味でした。

現在の母の日はお菓子メーカーが始まり

本来母の日は、教会へ足を運び、母親へ純粋に感謝の気持ちを伝える日でした。
しかし、今定着している日本の母の日は、商業的なイベントとして扱われています。
教会へ行き、お祈りして過ごすという形は、かなり少数派でしょう。
こういった、現在の日本の母の日が広まったのは、お菓子メーカーとの深い関わりがありました。
時はさかのぼること1936年。
森永製菓が中心となり、「母の日中央委員会」を立ち上げます。
その翌年には、東京・豊島園で「森永母の日大会」を開催。
約20万人もの母親たちを、無料で招待するイベントを行いました。
このイベントでは、豊島園の入場券のほか、森永のお菓子と交換できる引換券や福引券などもプレゼントしたのだそう。
こういった森永製菓の活動により、「母の日」がイベントとして一気に広まったのです。
本来の母の日のとは目的や意味が少しずれてしまいましたが、「母の日=プレゼントを贈って
感謝の気持ちを伝える
」という形は、現在でも定着しています。

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赤いカーネーションを贈る理由

母の日のプレゼントと言えば、「カーネーション」は外せません。
現在はさまざまなカラーのカーネーションがありますが、やはり定番は赤色でしょう。
赤いカーネーションを贈ることにも、意味が込められています。

白は亡くなったとき・赤は健在の時に贈る

母の日の由来でもお話しした通り、起源となったアン・ジャービスは、亡くなった母ミセス・ジャービスへ尊敬の意を表し、白いカーネーションを贈りました。
この出来事から、『白いカーネーション=亡くなった人に贈る花』という風習が広まっていったのです。
母の日は、いつもお世話になっているお母さんへ感謝の気持ちを伝える日。
そのため、白ではなく赤いカーネーションの贈り物が定着したと言われています。

カーネーションには花言葉も

カーネーションの定番色は赤ですが、現在はピンクや紫など色合いも豊富です。
母の日が近づくと、お花屋さんにも色とりどりのカーネーションが並んでいます。
定番のギフトとなっているカーネーション、花言葉は「無垢で深い愛」。
さらに、色によって花言葉に違いがあることをご存じでしょうか。
母の日にカーネーションを贈る際は、花言葉も意識しながら選ぶと、より想いのこもった素敵なプレゼントになります。

赤色・・・「母への愛」「愛を信じる」
濃い赤色・・・「欲望」「哀れみ」
ピンク・・・「あたたかい心」「感謝」「上品」「美しい仕草」
紫色・・・「気品」「誇り」
オレンジ・・・「純粋な愛」
青色・・・「永遠の幸福」
黄色・・・「美」「友情」「嫉妬」
白・・・「純粋な愛」

どの色のカーネーションも美しく、見た目にもとても華やかです。
しかし、色によっては母の日の贈り物としてふさわしくないものもあります。
濃い赤色や黄色のカーネーションは、マイナスなイメージにもとらえられる花言葉を持っているので、できる限り避けた方が無難です。
また、白いカーネーションも「純粋な愛」という花言葉には問題はありませんが、お葬式など仏花としての印象が強いため注意が必要です。

日本と違う「世界の母の日」

日本の母の日は、カーネーションなどの贈り物と一緒に、メッセージカードや言葉で感謝の気持ちを伝えるというものが主流です。
こういった母の日は、日本だけでなく世界各国で行われていますが、内容や日にちには違いがあります。
では世界ではどんなことを行うのか、「外国の母の日」について見ていきましょう。

アメリカ(5月の第2日曜日)

母の日発祥の地でもあるアメリカでも、花やメッセージカードを贈ってお祝いするという形がスタンダード。
しかし、細かいところで見ると、『定番=カーネーション』という風習はほぼありません。
アメリカの母の日では、バラやひまわり、蘭など、さまざまなお花をプレゼントします。
色や形もさまざまで、お菓子とともに花束にしたり鉢植えにするなど、珍しい贈り物も。
また、日本では『お花+プレゼント』の贈り物が人気ですが、アメリカでは『お花+カード』
が主流。
他にも、カードと一緒に色とりどりの風船を贈ることもあるようです。

カナダ(5月の第2日曜日)

カナダの母の日も、日本と同じ日程で行われます。
お母さんはもちろん、家族を大切にするカナダにとって、年に一度の「母の日」は重要なイベントのひとつです。
お花やプレゼントを贈るといった文化は、日本とそう変わりませんが、ひとつ違う点があります。
それは、友人同士でも母の日をお祝いするということ。
子どもがいる友達がいれば、「Happy Mather’s Day」の言葉を贈ります。
ママ友同士なら、お互いにお祝いのメッセージを送り合うことも。
子どもから母親への感謝を伝えるだけでなく、友人同士でも母の日をお祝いするのは、カナダの素敵な文化ですね。

オーストラリア(5月の第2日曜日)

オーストラリアの、お母さんへ感謝の気持ちを伝える大切な日という文化は、日本と同じです。
カーネーションのお花やギフトを贈るという点も、それほど変わりません。
ただ1つ異なるのが、「菊の花」が人気の贈り物であるということ。
日本では、『菊の花=仏花』という印象がありますが、5月に秋を迎えるオーストラリアでは、もっとも見ごろのお花。
母の日の時期にキレイに咲くので、贈り物としてぴったりなお花とされています。
仏花として扱う日本人にとっては少し違和感がありますが、オーストラリアでは日本でいうカーネーションのようなものなのです。
色も、日本では避けることが多い、白い菊の花を贈るのが定番です。

フィンランド(5月の第2日曜日)

「母親に優しい国ランキング」でトップに立つほど、お母さんへの愛情が深い国、フィンランド。
日本と同じく、5月の第2日曜日が母の日です。
定番のお祝いの仕方は、お母さんへのサプライズ
毎日忙しいお母さんに代わって朝食を作り、寝室まで運びます。
「1日ゆっくり過ごしてもらいたい」という感謝の気持ちが伝わる素敵なサプライズです。
ちなみに、フィンランドには「母の日の歌」があり、子どもたちがお母さんのために歌のプレゼントをすることもあるようです。

フランス(5月の最終日曜日)

フランスの母の日は、5月の最終日曜日、2022年は5月26日(日)に行われます。
さらに、母の日が5月31日になる年は、「聖霊降臨祭」と重複するため、母の日が6月の第1日曜日にずれるという決まりも。
2020年の母の日は、6月7日(日)に変更されました。
日にちに違いはありますが、母の日のプレゼントは日本と大きく変わりません。
ただ、定番のお花はとくになく、コスメや香水のプレゼントが人気のようです。

韓国(5月8日「オボイナル」)

日本からほど近い韓国では、意外なことに「母の日」はありません。
親孝行の文化を大切にする韓国で行われているのは、「オボイナル」と呼ばれる父母の日
お母さんに限定せず、父親にも母親にも感謝を伝える、特別な記念日です。
オボイナルのお祝いは、毎年5月8日。
今年は偶然にも、日本の母の日と日にちが重なりました。
母の日とは異なりますが、「オボイナル」のプレゼントもカーネーションが定番です。
ブーケや鉢植えなど、華やかにデコレーションして贈ります。
また、現金のプレゼントも韓国では昔から続いている文化のひとつです。
お花+現金3万円程度が主流で、「オボイナル」の定番のギフトとして定着しています。
SNSが普及した現代では、見た目もカラフルな「センイルケーキ」や、お花を風船で包んだバルーンフラワーボックスなども人気です。

母の日には感謝の気持ちを伝えよう

「母の日」は、亡くなった母を尊敬する気持ちから生まれた、大切な記念日です。
毎年贈るプレゼントも、母の日の由来や起源を知ることで、より特別なものになります。
お母さんの喜ぶ顔を思い浮かべながら、今年の母の日も感謝の気持ちを伝えてみてください。
5月8日が素敵な日になりますように。

[ライター:natumama]

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