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夏こそ油断大敵!妊娠中の冷え対策

2022/08/30

“妊婦さんに冷えは大敵“という言葉をよく耳にします。
「お腹を冷やすといけない」
「カラダを冷やさないように」
なんて言われることもありますが、“冷え”が妊婦にとって良くないことと言われているのはなぜなのでしょうか。
今回は、妊娠中にカラダが冷えやすい理由と、夏だからこそ徹底したい「冷え対策」についてご紹介します。

妊娠中はカラダが冷えやすい

もともと冷え性ではなかった人でも、妊娠したとたん“冷え”に悩まされるケースは少なくありません。
冬はもちろん、気温の高い夏場でも、妊娠中の冷えに関するトラブルは、避けられない悩みです。
では、なぜ妊娠中に冷えを感じる人が多いのか。
それは、妊娠によって冷えやすい体質変わることが、ひとつの要因として考えられています。

カラダが冷える理由

ホルモンバランスの影響

妊娠すると、お腹の中で赤ちゃんがすくすく成長するだけでなく、女性のカラダは大きく変化します。
そのひとつが、ホルモンバランスの乱れです。
妊娠中は、赤ちゃんの生育を促すために、日々ホルモンバランスが変化します。
ホルモンバランスは激しく変動すると、自律神経の乱れを引き起こし、体温の調節がうまくいかなくなることも。
この結果、血液の流れも滞り、妊娠中に冷えを感じやすくなるのです。
ホルモンバランスが乱れやすい生理前や生理中に、冷えやほてりを感じるのもこのためです。
個人差はあるものの、妊娠中にホルモンバランスが変化することは避けられません。

運動が足りていない

妊娠初期は、つわりで寝込む妊婦さんが多くいます。
ようやくつわりが終わる妊娠中期はお腹が目立ってくる人も多く、日常生活が妊娠前のようにはいかなくなります。
カラダが重くなったり、成長する赤ちゃんに圧迫されて引きおこる“後期づわり”に悩まされることも。
妊娠中は思うように運動できない日々が続くことも少なくないのです。
運動不足が続けば筋肉が落ち、熱を発しにくくなってしまいます。
その結果、カラダが冷えやすくなる上に、血流も滞るという悪循環に陥ります。

このように、妊娠中だからこそ起きるカラダや運動量の変化によって、冷えトラブルは引き起こされます。

冷えを放置するとどうなる?

「妊婦は冷えやすい体質だから仕方ない」と放置するのは、おすすめできません。
妊娠中の冷えを対処しないと、カラダにさまざまな影響を及ぼします。

・腰が痛くなる
・お腹が張りやすくなる
・足がむくみやすくなる
・足がつくる
・便通が滞る
・カラダ全体がだるくなる
・つわり症状の悪化させる

妊娠中の冷えトラブルは、主に母体へ影響します。
お腹が大きくなるとただでさえ腰が痛みますが、カラダが冷えていると、より痛みが増します。
お腹の張りや足のむくみなど、妊娠中のマイナートラブルも、冷えもひとつの要因です。
冷えにより血行が悪くなれば、子宮が収縮を起こしにくくなり、お産がスムーズに進まなくなる可能性もあります。

産後も冷えトラブルが続く場合も

もともと冷え性ではなかった人でも、妊娠中の冷えをそのままにしておくと、産後も冷えが続く場合があります。
妊娠・出産は、体質を変えてしまうほど、ホルモンバランスが変動しっぱなしの10ヵ月です。
改善されることもあれば、冷え体質に変わってしまう、アレルギーを発症するなど、悪い方へ変化することもあるのです。
産後の冷えに悩まされないためには、妊娠中にしっかり冷え対策を行う必要があります。

夏冷えに有効な対策

妊娠中は冷えやすい体質に変化しますが、しっかり対策をすることで、冷えからカラダを守ることが可能です。
冷えを改善すれば、より快適なマタニティライフを過ごすことができます。
日々の暮らしの中で、できることから実践し、できるだけ冷えにくい生活を心がけましょう。

(1)カラダを温める食材を摂る

気温が高い夏は、どうしても冷たい物を摂りたくなります。
しかし、冷たい食事やアイスクリームなどの食べすぎはNGです。
きゅうりやなすなどの夏野菜や、バナナ・パイナップルなどの果物も、カラダが冷えやすいと言われています。
絶対に食べてはいけない、というわけではありませんが、大量摂取は避けて、適量に抑えるよう心がけましょう。

反対に、カラダを温める効果のある食材は、積極的に取り入れることをおすすめします。
有名なのは「生姜」です。
生姜には、“ショウガオール”と呼ばれる、カラダを温める効果のある成分が含まれています。
消化機能も助けてくれるので、夏冷で胃腸の働きが弱まった時にもぴったりです。
スーパーでは、手軽に生姜を摂れる、パウダー状の乾燥生姜やチューブタイプの生姜もありますので、ぜひ毎日のメニューの取り入れてみてください。

(2)ホットドリンクを飲む

暑い日が続くと、冷たいものを飲む頻度も増えます。
ですが、食べ物同様、冷えたドリンクを過剰に摂れば、冷えは悪化するばかりです。
冷たい飲み物はほどほどに、氷を入れずに常温で飲むなど、カラダを冷やさない工夫をしましょう。
また、夏場であっても、時々ホットドリンクを飲む習慣を付けることも大切です。
温かい飲み物は、冷えたカラダをぽかぽか温めてくれます。
さらに、カラダを温める効果のある食べ物を掛け合わせると、冷え対策はばっちりです。
粉末の生姜を紅茶に入れたり、血行を促進してくれる“ゆず”が含まれたドリンクを飲んだりするのもおすすめ。
ただし、妊娠中は「妊娠糖尿病」のリスクもありますので、甘い飲み物の摂りすぎには、くれぐれも注意してください。

(3)ストレスはこまめに発散

妊娠してから、前よりもイライラすることが増えたと感じる方は少なくないでしょう。
妊娠中はホルモンバランスの乱れの影響で、体調だけでなく精神的にも不安な日々が続きます。
妙に涙もろくなったり、不安感を抱くようになったりするのも、ホルモンバランスが崩れるために引き起こされるものです。
また、ホルモンバランスの影響だけでなく、つわりによる体調不良が続いたり、お腹が大きくなって思い通りに動けなかったりして、イライラすることもあるでしょう。
このように、妊娠中は生活しているだけで、小さなストレスを感じることがあります。

一見、ストレスと冷えは関係なさそうですが、ストレスが蓄積すると交換神経が緊張します。
その結果、血液の巡りが悪くなり、手足の冷えを引き起こすことに繋がるのです。
さらに妊娠中は冷えやすい体質に変わるため、ストレスがより一層冷えの大敵になってしまうのです。

妊娠中のイライラを解消するには

妊娠中は、体重管理や体調不良、思うように動かない不自由さなど、さまざまなことがストレスの要因になります。
慣れない妊婦生活は、「夢のマタニティライフのようにいかない」と感じる人も少なくありません。
ストレスを感じたら、好きなことをしたり誰かに想いを打ち明けたりするだけでも、心の重荷が下りて軽くなることもあります。
他にも、

・ウォーキングをする
・好きな音楽を聴く
・カラオケで思いっきり歌う
・映画観賞をする
・家事を休んで1日ゆっくり過ごしてみる
・友人に悩みを聞いてもらう

など、お腹に赤ちゃんがいても、ストレスを発散できることはたくさんあります。
出産後にできなそうなことを、妊娠中に思う存分やっておくのもおすすめです。
おしゃれなカフェに行くなど、赤ちゃん連れではなかなか気軽に行けない場所へ出かけるのも素敵ですね。

(4)湯船に浸かる

夏場は、湯船に浸からずシャワーで簡単に済ませることが増えますよね。
しかし、カラダの冷えは季節を問いません。
温かい湯船に浸かることは、カラダを芯から温めて、冷えの解消に繋がります。
そのため、気温の高い夏であっても、しっかり入浴することは重要です。

お湯張りの温度は、深部体温が上がりやすい38℃~40℃に設定しましょう。
入浴時間は10~15分程度が目安。
長めに浸かりすぎると、のぼせたり立ち眩みが起きたりすることがあるため要注意です。
妊娠中の転倒は大変危険ですので、汗ばんできたら早めに上がるようにしましょう。

「足湯」でも効果あり

浴室に冷風機能が付いていない場合、真夏の入浴は苦しいこともありますよね。
暑くて湯船に浸かることが難しいような時は、「足湯」をするだけでも、カラダの冷え対策には効果的です。
足を温めることで、血液の流れが良くなり、余計な水分が排出されます。
その結果、冷えやむくみを解消してくれるのです。
足湯は、大きなバケツやタライがあれば、自宅でも簡単に行えます。
お湯の温度は、入浴時よりも少し高めの40~42℃が目安。
くるぶしまで浸かるくらいのお湯を入れ、15~20分程度足を温めましょう。
お湯にアロマオイルを数滴垂らすと、リラックス効果も得られて一石二鳥です。
足湯の間は、好きな音楽を聴いたり雑誌を読んだり、好きなことして楽しむとストレス解消にもなります。

(5)靴下で足先を防寒

暑い夏でも、足冷え対策は必要です。
末端が冷えていると、血流が悪くなり、カラダ全体の冷えに繋がります。
とくに、冷房の効いたオフィスや店内で長時間過ごす際は要注意です。
夏の足冷えを防止するアイテムとして、つま先だけ覆える靴下も販売しています。
これなら、足の冷え対策をしながらも足が蒸れることなく快適です。
通気性の良いメッシュタイプの靴下や、接触冷感の靴下もありますので、素材にこだわってみるのもおすすめです。

(6)適度な運動を心がける

妊娠中でも、運動することは可能です。
むしろ、適度な運動をすることで、妊娠中であっても冷えにくいカラダを維持できます。
とはいえ、お腹の中にいる赤ちゃん守るため、負担の大きい運動は禁物です。
妊娠中の運動不足の解消として、「有酸素運動」が良いと言われています。
有酸素運動は、酸素を取り入れながらカラダを動かすため、筋トレやマラソンのような負担がかかりません。
呼吸をしながら自分のペースで行えることから、妊婦さん向けにサロンを開いているレディースクリニックも多くあります。
妊娠中におすすめの有酸素運動には、次のようなものがあります。

・ウォーキング
・ヨガ
・エアロビクス
・スイミング
・ストレッチ

このうち、ウォーキング以外は室内の限られたスペースでも行えるため、外出するのが不安な方にも向いています。

冷え改善以外にもメリットがある

妊娠中にカラダを動かすことは、冷えを改善する以外にも、さまざまなメリットをもたらします。
日本では、妊娠中の体重を制限するクリニックが多いようですが、適度な運動を習慣にすれば、カロリーを消費するため体重の増加を抑えられます。
体重管理がしっかりできていれば、「妊娠高血圧症候群」や「糖尿病」を発症するリスクも減らすことができます。
さらに、適度な運動で体力を付けていれば、お産の時必要なパワーも自然と養われます。
その他にも、妊娠中のむくみや腰痛、便秘の改善など、たくさんのメリットがあるのです。

運動をすると良いリフレッシュになり、続けていくと良いストレス発散にもなります。

ただし、夏場は気温が高い日が続きますので、炎天下でのウォーキングは無理せず、室内でできる運動を適度に行うようにしましょう。

(7)腹巻き・腹帯を身に付ける

食生活や習慣改善と合わせて、腹巻きや腹帯などのアイテムを使うこともおすすめです。
ベビー用品専門店では、大きくなったお腹をすっぽりと覆える妊婦用の腹巻きも販売しています。
なかには、腹帯としても使える腹巻きもあるので、使いやすいものを選びましょう。

夏は露出の多い服を着る機会が増えますが、冷えやすい妊娠期は手足の冷えにも要注意です。
ストレッチが効いている妊婦用のレギンスやタイツを着用すれば、足先の冷えを防ぐことができます。
ただし、締め付けるのはよくないため、サイズの合うものを着用するようにしましょう。

夏こそ妊娠中の冷え予防を徹底しよう

「冷え=冬」というイメージもありますが、実は、油断しがちな夏こそ、妊娠中の冷え対策は大切です。
気温による冷えの心配はないものの、冷房の効きすぎや冷たい食べ物の摂りすぎなど、夏ならではの要因はいくつかあります。
とくに妊娠中は、ホルモンバランスの乱れや運動不足などにより、冷えを引き起こしやすくなっています。
快適なマタニティライフを送るためにも、夏の冷え予防は欠かせません。
食生活や生活習慣を見直して、まずはできることから、1つずつ実践していきましょう。

[ライター:natsumama]

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