2021/07/06
疲れているのに、なかなか寝付けないときはありませんか?
現代人は働きすぎと言われるほど、心身ともに疲弊しています。
カラダはもちろん、心にストレスを抱えていると、睡眠の質が低下してしまいます。
そんな眠れない夜は、優しい「和の香り」を取り入れてみてはいかがでしょうか。
日本人にも馴染みのある香りをかぐと、心が落ち着いて安眠へと導いてくれます。
今回は、睡眠の質をUPする「和の香り」についてご紹介します。
なかなか眠れないとき、ディフューザーでアロマをたいて、やさしい香りに包まれると、不思議と気持ちが落ち着き、リラックスすることができます。
これは、香りが自律神経を整えて、心身の緊張をほぐしてくれるからです。
他にも、思うように寝付けないとき、好きなアーティストの音楽を聴いたり、クラシックを流してみたりすることはないでしょうか?
良い香りをかぐことも、音楽を聴くことと同じです。
癒しの香りに包まれると副交感神経が優位になり、睡眠モードへと切り替わります。
ストレスで高ぶった気持ちやいらだち、不安感などを和らげて、リラックスすることができます。
その入眠効果は、睡眠薬に匹敵すると言われているほど。
もちろん香りは薬ではないので、手軽にできる安眠サポートと言えます。
心地よい香りは、快眠をサポートしてくれる味方のようなものです。
手軽に香りを楽しむ方法として、「アロマ」があります。
アロマと言えば、ラベンダーやカモミールなど、お花のアロマをイメージする方が多いのではないでしょうか。
実は、アロマには「和の香り」もあります。
和の香りは、私たち日本人になじみのある香りのため、スムーズに入眠しやすいというメリットがあるのです。
お寺へ行くと、不思議と心が癒されると感じたことはありませんか?
お寺に漂う独特な香りに、気持ちが落ち着くという方は結構いらっしゃいます。
実はこれ、お寺に漂う香木のにおいによるもの。
香木にはいろいろな種類がありますが、お寺では「白檀(びゃくだん)」や「沈香(じんこう)」「伽羅(きゃら)」などが使われています。
これらの香木は、すべて自然由来のもの。
日本の自然から生まれた、日本人にとてもなじみのある香りで、香木を使うと心身ともに癒されます。
もちろん、入眠時にも最適。香木をはじめとする和の香りは、心をすっと落ち着かせてくれるので、スムーズな入眠を手助けしてくれるのです。
別名「白檀」とも呼ばれるサンダルウッド。
多くのお寺ではお線香としてサンダルウッドが使用されています。
そのため、お寺独特の香りもサンダルウッドのもの。
サンダルウッドは、不安感を和らげたり、心を安定させてくれたりする効果があります。
リラックス効果が強いので、ストレスが強くて不眠がちな方も、リラックスして入眠できます。
別名「伽羅」とも呼ばれるアガーウッドも、サンダルウッド同様にお寺で使用されている香りです。
やや甘めの香りがするサンダルウッドに対し、アガーウッドは酸味や辛味も混ざった優雅な香りがします。
香りがより上品で濃厚なので、より深くリラックスしたい方におすすめ。
ただし、アガーウッドは貴重で値段も高めです。
まずは、価格が手ごろなサンダルウッドを試してみましょう。
木の匂いをかぐと、なぜだか心がほっとするという方は少なくないでしょう。
とくに「ヒノキ」の清々しく温かみのある香りは、心地よい香りです。
これは、ヒノキの香りに含まれるセドロールによるもの。
セドロールは芳香成分の1種で、鎮静作用やリラックス作用があります。
そのため、ストレスや疲れでイラだっている心も落ち着き、安眠へと導いてくれるのです。
ヒノキの高い安眠効果を利用して、ヒノキのすのこやヒノキ枕なども販売しています。
森林公園などでも見かけることの多いクスノキ。
「となりのトトロ」に登場する、巨木としてもおなじみです。
クスノキは巨木になりやすいことから、日本各地に大きなクスノキが点在しています。
そんなクスノキは、「カンファー」と呼ばれる成分が抽出されることでも有名。
カンファーは主に虫よけとして使用されていて、防虫剤のほか鎮痛剤、防腐剤としても活用されています。
そのためクスノキは、ハッカのような独特な香り。
クスノキのさわやかな香りに包まれながら、大自然の中にいるかのような感覚でぐっすりと眠れます。
リフレッシュ効果もあるので、目覚めも良いです。
心地よく眠って、朝はすっきりと起きられる。クスノキの香りは、そんな理想の眠りへと導いてくれますよ。
虫よけにもなるので、虫が増えてくる夏場にも最適です。
スギと聞くと、花粉の飛散する木というイメージが強いかと思います。
ですが実は、安眠に良い効果をもたらしてくれる香りを持つ木なのです。
スギもヒノキ同様、針葉樹に分類されるので、木独特の香りがします。
スギの香りは、さわやかですっきりとした香りが特徴。
就寝前や就寝時に家具と、不安感が和らぎ、イライラを静めてくれます。
スギの香りの鎮静作用は、深い眠りにつくとより効果を発揮。
ぐっすりと安眠できるので、なかなか眠れない方はもちろん、眠りが浅い方にもおすすめです。
スギは日本各地に品種があり、同じスギの木でも地域によって香りが微妙に異なります。
「秋田杉」は寒い地域ならではの清々しい香り、世界遺産の「屋久杉」は、樹齢2000年以上の大木もあることから、濃密な木の香りが楽しめます。
安眠しやすい、自分好みのスギの香りを探すのもおすすめです。
柑橘系の香りの代表と言えば、「ゆず」が欠かせません。
ゆずはもともと中国が原産地ですが、日本各地で栽培しているので馴染み深い香りです。
甘すぎず、程よい苦みがあるゆずの香りには、他の柑橘類にはない個性が特徴。
爽やかさのなかに温かみがある香りをかぐと、心が穏やかになり、不安感が落ち着きます。
ゆずは柑橘系ならではのフレッシュさもあるので、親しみやすい香りですね。
アロマがあまり得意ではない方や、甘めの香りが苦手な方に取り入れやすいです。
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和の香りを暮らしのなかに取り入れれば、自宅がさらに癒し空間へと変わります。
安眠効果をUPしたい方は、次のことを実践してみましょう。
よりリラックスでき、心地の良い眠りにつくことができます。
サンダルウッドやアガーウッドの独特な香りを本格的に楽しむなら、香木を使うのが一番です。
自宅で手軽に使えるチップタイプやスティックタイプの香木も販売されています。
焚き方はいろいろありますが、初心者でも簡単できる電子香炉がおすすめです。
電子香炉を使うと、灰はもちろん煙も出ないうえ、手軽にお香を楽しめます。
ただし、電子香炉は1万円前後と少し値段が高めです。
予算がある方や本格的なお香を楽しみ方は検討してみてはいかがでしょうか。
和の香りが好きな方は、お香を焚くのがおすすめです。
とくに香木は、燃焼して香りが出るものなので、しっかり香ります。
「お香=面倒」というイメージのある方もいるかと思いますが、最近では手軽に使えるものも増えてきました。
蚊取り線香のような渦巻型のお香は、長時間焚けるので取り換えるのが面倒な方にぴったり。
お香立てではなく陶器と香炉灰を使うと、灰の処分をする手間もかからないのでラクです。
就寝する2~3時間前に焚いておくのがポイント。
寝る直前ではなく事前に焚いておくと、寝室が良い香りに包まれてゆったり眠れます。
ただし、お香は火を使うものなので注意が必要です。
お香を焚く際の火はわずかなものですが、実際に火災が発生した事例もあります。
就寝中はお香を焚かず、寝る前に火が消えたことをしっかり確認することも大切です。
アロマオイルにはさまざまな種類があり、なかには日本由来の植物を原料に使った「和製油」というものもあります。
和製油は、日本の樹木や果物などを使っていることから、とても馴染みやすい香りです。
また、アロマオイルは種類が多く、自分好みの香りが見つかります。
香木やお香よりも簡単なので、手軽に香りを楽しみたい方にもおすすめです。
是非自分に合った方法で、アロマを生活の中に取り入れてみましょう。
アロマオイルを使う方法は、次の3つ。
アロマディフューザーを使うと、寝室中に香りがしっかりと広がります。
香りも長時間続くので、しっかり香りを楽しみたい方に最適です。
火を使わないので、就寝中も安心して使えますよ。
寝室が広い方や、香りを強めたい場合は、アロマポットが最適です。
アロマポットは数滴垂らしたオイルを、ろうそくで温めて香らせるというもの。
アロマは温めることでより香りが強くなるので、広い部屋でも香りが広まります。
火災の恐れがあるので、ろうそくの火を消してから就寝しましょう。
アロマディフューザーやアロマポットがないときは、マグカップでも代用できます。
マグカップにアロマオイルを数滴と80℃前後のお湯を入れて、香りをかぐだけです。
部屋に香りを広げることはできませんが、直接香りを嗅ぐことで癒し効果があります。
就寝時はもちろん、仕事の休憩中にも手軽に行えるので、気分転換にもおすすめです。
もっと手軽に香りを使いたい方は、スプレータイプが便利です。
スプレータイプなら、シュッと拭きかけるだけで香りが楽しめます。
ネットショッピングなどでも、お香スプレーやアロマスプレーが販売されています。
価格は1本1,000~2,000円程度。
お香立てやディフューザーなどのアイテムも必要ありません。
就寝前に、寝室でスプレーをひと噴きするだけで、癒しの香りに包まれます。
事前にお香やアロマを焚かなくて良いので、時間がない人にもおすすめです。
また、子どもや夫と一緒の寝室で寝ている場合は、お香を焚きづらいこともあるでしょう。
そういう場合は、自分の枕や布団にお香を拭きかけても◎
お香スプレーは持ち運びもできるので、就寝時のほか、身の回りのものに拭きかけてもリラックス効果があります。
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バスタイムに香りを楽しむのも安眠に効果的です。
人は、カラダが温まって体温が下がると、入眠しやすくなります。
よく、お風呂に入ると眠くなるのはこのこと。
お風呂に入ってカラダが温まってから、体温が下がってくる1時間半~2時間後が就寝のベストタイミングです。
入浴中に香りを合わせれば、より心地よいバスタイムになります。
入浴時に香りを使う場合は、「アロマオイルを垂らす」または「入浴剤を使う」方法がおすすめです。
お好みのアロマオイルを湯船に数滴垂らすと、浴室中に癒しの香りが広がります。
入浴剤を買う手間やお金がかからないので手軽です。
より香りを楽しみたい方は、入浴剤がおすすめ。
入浴剤とは言っても種類はさまざまで、よくある粉末状のものもあれば、水タイプのものもあります。
コスパが良く、香りをしっかり楽しいたい方には、「木のボールタイプ」がおすすめです。
ボールタイプは、湯船に浮かべて入浴を楽しむ木でつくられたボールのこと。
ひのきのボールなら、お風呂に浮かべるだけで、自宅でひのき風呂に入ることができます。
ボールを浮かべるだけなのでとってもお手軽。
お湯に入浴剤を溶かすわけではないので、お風呂掃除もラクです。
陰干しすれば何度も使えて、経済的。香りが薄くなってきたら、やすりなどで表面を削ると再び香ります。
ボールタイプの入浴剤を使えば、自宅で森林浴のような気分を味わいつつリラックス効果も抜群なので、一度試してみてはいかがでしょうか。
交感神経が緊張状態のときは、思うように寝付けないことがあります。
そんなときは、香りの力を借りましょう。
心地良い香りをかぐと、副交感神経が優位に働くので、心身共にリラックスできます。
とくに日本生まれの「和の香り」は、私たちの生活になじみのある優しい香りのため、
気持ちがホッとしたり、心を安定させてくれたりします。
香りの種類はもちろん、楽しみ方もいろいろです。
自分に合う香り、方法で生活のなかに和の香りを取り入れてみてはいかがでしょうか。
[ライター:natumama]
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