2018/08/19
娘のおすすめでズートピアをDVDレンタルして観ました。
実のところ、「ディズニー映画」という心づもりでみ始めたら、ちょっとすごかったです。
もちろん、動物キャラクターたちがたくさん登場するかわいくて明るく元気のいい映像は子どもたちも楽しめるものだとは思いますが、わたし的には、大人向けの社会派ドラマっぽいなと。
最初は、ウサギのジュディが世間の常識や社会の決めつけに屈することなく、困難を乗り越えながら夢に向かって成長していく物語だと思っていました。
ジュディのまっすぐな正義感や無邪気な信念が美しく描かれている入り口だったのですが、途中から作者の伝えたいことが別のところにあることに気がつき、そこからです。
「んー」と、おおよそディズニー映画を観るような感覚でないところが動いたのは。
途中、ストーリーが展開していく中で、その感覚は強くなっていきました。
正義も偏りすぎると武器となり人を傷つけてしまうこともある。
ある場面でそれが決定的に示されます。
「あーそういうことだ。。。」と、なんとも言えない怖さを感じました。
それは、無自覚に人を傷つけてしまうかもしれないと想像したときの恐怖です。
ただ、その後には、そうならないためのヒントも描いてくれています。
そして、やはり正義は人を救うのだということも。
大切なのは、何事も一つの方向から突き抜けてしまわずに、色んな方向から見えるものをバランスよく取り入れてフラットに考えること。
なのかなと。
というわけで。
間違いなく、この物語は、わたし達大人に向けての課題を投げかけてくれていると思いました。
といっても、決してそんな重苦しいものではなく、
映像は美しく、音楽もミュージカルっぽく?、話の展開のテンポはメリハリもあって、くすっと笑えるシーンもあり。
見事なバランスの素晴らしい映画でした。
機会があれば、観てみてくださいね~♪