2008/12/10
加古川の駅前も、クリスマスのイルミネーションが始まっています。
近隣の大都市に比べるとこじんまりとしたものではあるのですが、それはそれでまた美しかったりします。
‥が、この前の日曜の夜、夕飯の材料を買いに娘と駅前のスーパーに行ったときのこと。
ここのところ、ずっとこもりきりだったので、飾り付けられた通りを目にするのは初めてだった私は、
「きれいやん♪」 ふと出た言葉に、隣にいた娘の反応はというと‥
「電気いっぱいで、なんか意味あるんかなぁ‥」とポツリ。
「買い物に来た人たちの気持ちが明るくなるし、それでお店もにぎやかになるだろうし‥」と、私。
「ふ~ん、そんなもんなんかなぁ‥」と娘。
その後、自宅近くの駐車場で車を降りた娘が、今度はじっと空を見上げて、またポツリ。
「やっぱり‥ここでは星が見えへんもんね‥」
この一言を聞いて、
点で繋がっているクリスマスのイルミネーションを目にした娘が少し寂しそうだったキモチが、ほんのちょっとわかった気がしました。
彼女が小中時代を過ごした福井県勝山市の山間部は、日本で一番星がきれいといわれている福井県大野市のすぐお隣に位置していて、それはそれは、美しい星空を見ることができます。
人工的な物や力で飾れば飾るほど見えなくなってしまう、何か‥
もっと美しいものを作り上げる、もっと楽しいことを形にする‥
目の前のことにとらわれて、追いかければ追いかけるほど見失ってしまっていること、たくさんあるのかもしれないな‥
街角のイルミネーションを消したからといって、すぐに夜空の星が降ってきてくれるようになるわけではないですものね。
私たち大人は、もっともっと広い視野で見渡して、大切なモノをなくしてしまわないように、子ども達にもっと具合よく残してあげられるように、そこに知恵を使わなくちゃいけないような気がします。
大人のクリスマス。
大切な人達のサンタさんになれるといいですね‥♪