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「ふ~ん、そうなん・・」

2007/05/23

  週末帰宅してきた真ん中の息子の眉間にシワが寄っていました。
顔つきを見て「ん?!」とは、思ったのですが、こちらからたずねることはしませんでした。
フクザツな女心と違って男の子の場合、単に「お腹が減って・・」というレベルのこと、多々あるからです。
幸いこの日のメニューは彼の好物、そして早めにとりかかっていたので、

後は仕上げを残すだけというところまで出来上がっていました。

向かい合って二人で食べ始めると、珍しく「あんなぁ~・・」とぼそぼそと彼が話し始めました。
話を一通り聞いて、

「うん、なるほど・・・そりゃとんでもなく不愉快だわ・・」と私。

「そうやろ?めちゃ頭にくるねん!!おかげで今週サイアクやったわ・・」と彼。

続いて、その事柄に対して、彼なりにハラワタ煮えくり返る思いをオブラートに包み、「表向き」いや「対外的に」どんな対処法をとったか・・という話しになると、私の返事は、もっぱら
「ふ~ん、そうなん・・・」

決して気持ちを入れて聞いていないわけではないのですが、高校二年生になっている彼の話は、すでに男性としての判断や考え方が基本になっいて、女性の私には、「??」なコトが多々あったのです。

「ふ~ん、そうなん・・」。

実は、この言葉にたどり着くまで、ずいぶん失敗をしてきました。

相手が自分に共感してほしいという思いを全面に押し出して話してくる場合。
相手の言い分は自分の考えと同じではないけれど、話の流れや勢いをそいでしまわないように聞き流していかなくてはならない場合。
友人という親密な間柄ではなく、知り合い程度であったり、近所のお付き合い、ママ友、職場の同僚・・・などの場合。

「うん、そうやね・・」

私の経験からすると、 この言葉が、かなり曲者だったりするのです・・。

この相槌で聞いた話は、相手側からすると、「この人は、自分と同じ考え・気持ちなんだ」ということになる場合が多いようです。
つまり、やっかいなことに、私は何も言っていない、ただ相槌をうっただけなのに、「○○さんもそう言っていた!」という、私の考え・気持ちとして勝手に、時には私の知らない場所で成立してしまうという事態が発生するのです。
「私はそんなこと言ってない!」と、取り消して回ることもできず、悲しい想い・悔しい想いをしたこと、過去に一回や二回ではありません・・。

特に女性同士の話の場合、雰囲気からいっても、相槌、打たないわけにいかないんですよね・・。
自分が話す場合でも、ニコニコして一言も発しない相手に懸命にしゃべり続けるのは、たぶんイラッっときてしまう・・。

そこで、私なりに考えて、たどり着いた相槌が、「ふ~ん、そうなん・・」なのです。
耳と目でしっかりと相手の話を聞きつつ、共感できない内容に関しては決して同調しない「ふ~ん、そうなん・・。」
最善の策かどうかはわかりませんが、今のところ、これで失敗をしたことは、ありません。

話はもどって、息子のこと。
細かな説明をするわけではなく、私に意見を求めてくるわけではない彼の話を 「ふ~ん、そうなん・・」と「うん、そうやね・・」を織り交ぜて、ただ聞いただけ・・。
母としては、「美味しいご飯でほんわか気分になってもらおう作戦☆」として、日曜の夜にいつもよりちょっと気持ちを入れてキッチンに立ったことくらいでしょうか・・。

さてさて、今週末はどんな顔で帰宅するやら・・・(^^)

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