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歩み寄る気持ち 

2007/07/06

朝、新聞のトアル記事の「見出し」を見てから気持ちがモヤモヤとしています。

はっきりと分類できる感情ではなくて・・・そう、喉に小骨が刺さっているような「違和感」でしょうか・・。
家事をしていても、パソコンに向かっても、どうも頭を離れないので、ここは自分の気持ちに付き合って、ちょっと考えてみることにします。

その記事の見出しは、
「親のクレーム対応学ぼう」
内容は、理不尽な要求をしてくる保護者とも良好な関係づくりができるように・・と、新任教師さんたちに向けて、

大阪市教育委員会が開催をした「クレーム対応の研修会」だと書かれてありました。

確かに、いろんなこと(極端に自己中心的なことも含めて)を学校に要望する保護者が増えているということは、TVで報道されていますし、教師をしている知人からグチを聞いたこともあります。
公立学校の先生にとって、このような研修が必要であり、ある意味マニュアル的な対処法を会得されることは、「仕事」をスムーズに進めていくうえで、重要な勉強の一つであるのだろうとも思います。

しかしながら、新聞の見出しというのは、その道のプロが書かれているだけあって、すっと心に入ってきてしまいます。

「親のクレーム対応を学ぶ」

・・・・親は、先生にとってクレーマーに分類される場合もあるんだ・・。

そこで、ちょっと目先を変えてみました

「お客様のクレーム対応学ぼう」

こういう見出しとともに、例えばデパートでの新人研修が紹介されていたら、私は違和感を感じたでしょうか・・。
答えは、「いいえ」です。

ということは、
デパートの店員さんとお客様の関係と、学校の先生と保護者の関係。
デパートの店員さんが取り扱う「仕事」と、学校の先生が触れる「仕事」。

私の認識としては、ここに大きな違いがあって、その違いの領域を越えた表現、私の希望として越えてほしくない表現をこの見出しの中に感じたから、だから仕事も手につかないほどひっかかってしまったのではないか・・。

この記事には、「親と良好な関係を築けば、子どもの改善点も見つかる」という、子どもを主役にしたコメントは、きちんと記載されていました。

うん・・そう・・・・
学校の先生にとっても保護者にとっても、共通する大切なことは「子どもを育てる」ということのはず。
それぞれの知識豊富な分野や環境から得られる情報をもってして、ある部分では役割分担をしながら子どもを育てる。

そこには、どちらかが心地よくもてなされる「サービス」なんて、存在する必要は、ないはずなのです。

先生と保護者。
立場や視点の違いから、子どもについて異なる意見をぶつけ合う場も出てくると思います。

だからこそ、この新聞を見る世の多くの親の心情に影響をあたえるであろう見出しの言葉に、こういう表現を選んでほしくなかった・・。
だって、学校の先生と保護者の関係がスムーズでない場合、間にはさまれてしんどい思いをするのは子ども達だから・・。

私のひっかかりは、どうやらこの辺りにあったようです。

この記事の最後の一文。参加された男性教師さんのコメント。
「懇談会では親から厳しい要求も出るだろうが、相手の立場に立ち言葉を選ばなくてはいけない。言葉の重みを感じた。」

そういう研修なら、こんな見出しは・・?

「親とのコミュニケーション術学ぼう」

見出しとしては、インパクトに欠けてて、イマイチですかね・・(^^;)
でも、そこにはどちらの立場が強いとか弱いということではなく、一番大切にしなくてはならないコトを一緒に考えていきましょう・・という歩み寄りの気持ちを込めたつもりです。

たかが見出し。されど見出し。
学校の先生と保護者のすれ違いが大きくなっているとするならば、マスメディアから発せられるこういう言葉の影響も少なからずあるのではないかしら・・。

・・・と、こういうところで、私の朝からのモヤモヤは落ち着きそうです。

自分の立場に置き換えると、公に情報を発信する端くれとして、これからも言葉選びを慎重に丁寧に伝えていくよう、心がけなくちゃ・・ということですね(^^)

* 記事は、読売新聞2007年7月6日朝刊の社会面記載のものを引用させていただきました。

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